
昨今、多種多様なAIが登場していますね。教育現場にもAIの波が押し寄せてきていると思います。
AIを使いこなせるかどうかで、教員の働き方も大きく変わってくるでしょう。
教員と相性がよいAIツールとして僕がおすすめしたいのが、GoogleのNotebookLMです。
NotebookLMは、自分が入れた資料をもとに、要約したり、発問を考えたり、小テストを作ったり、授業構成を整理したりできるAIです。
この記事では、教員がNotebookLMを使うべき理由と、教材研究・授業準備での活用方法までを詳しく紹介します。

NotebookLMは教員のためのAIです!
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NotebookLMは検索AIではなく教材研究AI
「NotebookLMってChatGPTやGeminiと何が違うの?」と思う方もいるかもしれません。
NotebookLMとこれらのAIの違いは、自分で入れた資料をもとに回答してくれるAIだという点です。
一般的なAIは、こちらが質問すると、幅広い情報をもとに答えてくれます。もちろんそれは便利なのですが、教育現場で使うとなると少し不安もあります。
なぜなら、ハルシネーションが起こる可能性があるからです。
ハルシネーションとは、簡単に言えば、AIがそれっぽく間違ったことを答えてしまうことです。
その点、NotebookLMは少し性質が違います。
NotebookLMは、こちらが入れたPDF、Googleドキュメント、Webページ、YouTube動画などをもとに、内容を整理してくれます。
つまり、自分が入力した情報のみを使ってスライド資料、音声解説、クイズなどを生成してくれるAIなのです。

たとえば、
- 教科書を読み込ませ、その内容に沿って要約する
- ワークを読み込ませて解説や類題を作ってもらう
- 学習指導要領を入れて、単元のねらいや大切にしたい見方・考え方を整理する
- 会議資料を入れて、重要なポイントを短くまとめる
教員にとって、使い方は無限大といって良いかもしれません。
NotebookLMを使えば、授業準備で行う「資料を読む」→「まとめる」→「教材を作る」という作業をかなり助けてもらえます。
NotebookLMを使い始めるまでのワークフロー
ここからは、実際にNotebookLMを使い始めるまでの流れを整理します。

① NotebookLMにアクセスする
まずは、NotebookLMにアクセスします。
Googleが提供しているサービスなので、基本的にはGoogleアカウントで利用できます。
まずはNotebookLMを開いて、「どんなことができるのか」を触ってみるところから始めれば十分です。
教員が最初に試すなら、いきなり大きな校務資料を入れるよりも、個人情報を含まない教材や公開資料から始めるのがおすすめです。
たとえば、
「学習指導要領の一部」
「自分で作ったプリント」
「授業で使う短い資料」
「研修資料の一部」
このあたりから試すと使いやすいと思います。
② 新しいノートブックを作成する
NotebookLMでは、まず「ノートブック」を作成します。
ノートブックは、資料をまとめて入れておく箱のようなものです。目的ごとにノートブックを分けておくと、あとから見返しやすくなります。
まずは1つの単元や1つの資料でノートブックを作り、NotebookLMがどんなふうに要約したり、質問に答えたりするのかを試してみるとよいです。
また、スタジオからスライド資料、クイズ、動画解説などを試しに作ってみましょう。
③ 教科書・ワーク・資料などのソースを追加する
さらに別の情報を追加したいときは、「ソース」から「ソースの追加」を選択しましょう。
ソースとは、NotebookLMに読み込ませる資料のことです。
NotebookLMは、このソースをもとに回答します。つまり、何を入れるかで回答の質が大きく変わります。
たとえば、授業準備に使いたいなら、教科書やワークの該当範囲を入れます。
教材研究に使いたいなら、学習指導要領や解説資料を入れます。ポイントは、目的に合った資料のみを入れることです。
情報がバラバラだと、出てくる回答もぼんやりしてしまいます。
逆に、教科書やワークのように軸がはっきりした資料を入れると、授業で使いやすい回答が出やすくなります。
④ 読み込ませた資料について質問する
資料を追加したら、その資料について「チャット」で質問します。
たとえば、次のように質問できます。
- この資料の重要ポイントを5つにまとめてください
- 小学生にもわかるように説明してください
- 授業の導入で使える発問を考えてください
- 子どもがつまずきそうなポイントを挙げてください
このように、読み込ませた資料をもとに要約や問題作成、発問づくりができます。
「要約して」「発問を作って」「小テストを作って」のようなシンプルな指示でも使えます。
⑤ 「スタジオ」で生成しよう
「スタジオ」からは、
- 音声解説
- 動画解説
- スライド資料
- フラッシュカード
- クイズ
- インフォグラフィック
- レポート
を選ぶことができます。
とくに音声解説、動画解説、スライド資料、クイズに関しては、すぐにでも授業で使えるものが生成されます。
動画解説は作成するのに5分ほどかかってしまいますが、授業の内容を読み込ませて放置しておけば良いだけなので、こちらの手間はまったくありません。
手書きノートやプリントなどもスライド化できる

NotebookLMは、PDFやWebページだけでなく、先生がこれまでに作ってきた手書きノートや授業メモとも相性がいいです。
授業の流れ、子どもがつまずいたポイント、実際に使った発問、板書の工夫、教材研究のメモなど、現場で積み重ねてきた知識がたくさん詰まっています。
流れとしては、まず手書きノートをスマホやタブレットで撮影し、その画像をソースとしてNotebookLMに読みこませるだけです。
つまり、今まで紙のノートに眠っていた教材研究のメモを、もう一度使いやすい形に変えられるということです。
また、実際の僕も試してみたのですが、過去に作った問題に、手書きの答えが書いていあるプリントをPDFとして読み込ませても、その問題プリント内容をしっかりと反映したスライドを作ることができました。
文字が崩れていると、うまく読み取れないこともありますが、その場合は、読み取った文章を一度確認して、必要な部分を直してからNotebookLMに入れるとよいです。
NotebookLMは、その教材資産をもう一度活用するための道具としても使えると思います。
最後は確認しよう

ここまで説明した通り、NotebookLMはとても便利なAIツールです。
資料を要約してくれますし、発問も考えてくれます。小テストや確認問題のたたき台も作れます。授業スライドやクイズまで作ってくれるので、授業準備の即戦力になるのは間違いないです。
ただし、AIに丸投げするだけでは少し危険です。
NotebookLMが作った要約、発問、問題、スライド案は、あくまで「たたき台」です。
AIは資料を整理することは得意ですが、目の前の子どもたちの表情や、学級の雰囲気までは分かりません。
- 前の時間にどこでつまずいたのか
- どの子がどんな反応をしそうなのか
- どの発問なら、このクラスの子どもたちが考え始めるのか
こうした判断は、現場にいる先生にしかできないことです。
だからこそ、NotebookLMは先生の頭の整理を手伝ってくれる道具として使うのがよいと思います。
また、個人情報の扱いにも注意が必要です。
児童生徒の名前、成績、家庭環境、配慮事項、保護者情報などは入力しない方が安全です。学校や自治体のルールを確認しながら、個人情報を含まない教材や公開資料を中心に使うことが大切です。
まとめ|NotebookLMは先生の時間を生み出す道具
NotebookLMは、教員と非常に相性のよいAIツールです。
検索AIのように何でも自由に答えるというより、自分が入れた資料をもとに、要約したり、発問を考えたり、小テストを作ったり、授業構成を整理したりできるからです。
教育現場でAIを使うときに怖いのは、もっともらしく答えてしまうハルシネーションです。
その点、NotebookLMは教科書、ワーク、学習指導要領、研修資料、自作プリントなど、自分が入れた資料をもとに回答してくれるため、根拠を確認しながら使いやすいのが大きな魅力です。
もちろん、NotebookLMが作ったものをそのまま使うのは危険です。
それでも、NotebookLMを使えば、資料を読む時間、要点を探す時間、問題を一から作る時間をかなり減らすことができます。
その分、子どものノートを見る時間、つまずきを考える時間、授業を振り返る時間、子どもと向き合う時間を増やすことができます。
そうした時間を生み出すために、NotebookLMを使う価値があります。
まずは難しく考えず、教科書や研修資料を1つ読み込ませて何かを生成してみましょう。
教材研究や授業準備の進め方がかなり変わると実感できるはずです。

投稿者プロフィール

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教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
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