生徒に好かれる先生、嫌われる先生の特徴

生徒に好かれる先生と嫌われる先生はどんな違いがあるのでしょうか?

学校には、生徒から好かれる先生もいれば、なかなか信頼を得られない先生もいますよね。

では、その違いはどこにあるのでしょうか?

私は中学校の数学教師として13年、小学校の算数専科として2年、合わせて15年間教育現場で働いてきました。

その中で感じるのは、「子どもに好かれようとする先生」が好かれるわけではないという事実。

むしろ、子どもと真剣に向き合い、必要な場面ではしっかり指導できる先生ほど、結果的に信頼される傾向があります。

この記事では、私がこれまでの教員生活で見てきた「生徒に好かれる先生の特徴」と「嫌われる先生の特徴」を紹介します。これから教師を目指す方や、生徒との関係づくりに悩んでいる先生の参考になれば幸いです。

数学の先生

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生徒から好かれるメリット

学校の先生は授業をするだけではなく、その仕事は多岐にわたります。

生徒指導や学級経営、部活動の指導、保護者との連絡、事務作業など、さまざまな業務があります。

その中で、生徒や保護者と良好な関係を築けることにデメリットはありません。

もちろん、生徒に好かれている先生が全員素晴らしい先生かと言われると、そうではないでしょう。子どもを甘やかしたり、厳しいことを言わなかったりする先生は、子どもにとって都合の良い存在になり、一時的には好かれるかもしれません。

しかし、それでは学級経営がうまくいかなくなったり、子どもたちの成長につながらなかったりすることもあります。

しかし、「生徒から好かれている」ということが、「生徒と良好な関係を築けている」という意味であれば、それは大きな強みになります。

子どもとの信頼関係ができている先生の話は子どもたちに届きやすくなりますし、指導も受け入れてもらいやすくなります。

また、子どもが家庭で先生の話をするときも、信頼している先生のことを悪く言うことはありません。そうした日々の積み重ねが、自然と保護者からの信頼につながります。結果として、生徒だけでなく保護者とも良好な関係を築きやすくなるのです。

学校現場で働いていると、生徒との信頼関係が教育活動の土台であることを強く感じます。

好かれる先生の特徴

生徒に好かれる先生の特徴

① 授業が面白い、説明が分かりやすい

生徒と先生が関わる時間の中で、最も長いのは授業の時間です。

どれだけ優しい先生でも、毎日の授業で「何を言っているのか分からない」「説明が難しい」と感じてしまえば、子どもはその先生に良い印象を持ちにくくいです。

反対に、説明が分かりやすく、「なるほど!」と思わせてくれる先生は自然と好かれます。これは勉強が得意な子だけではありません。勉強が苦手な子ほど、「分かった!」という成功体験を与えてくれる先生に安心感を抱きます。

また、質問をしたときに丁寧に答えてくれる先生も信頼されやすい傾向があります。授業力は、生徒との信頼関係を築く上で非常に大きな武器になるのです。

② 表情が豊か

表情の変化が少ない人は、何を考えているのか分かりにくいものです。

子どもたちは大人が思っている以上に先生の表情をよく見ています。「この人は笑顔が多いから話しかけやすいな」「今は真剣な話をしているな」といったことを敏感に感じ取っています。

そのため、笑顔が多く、感情が伝わりやすい先生には自然と子どもたちが集まってきます。

もちろん、いつも笑っていればよいというわけではありません。嬉しいときは一緒に喜び、真剣な場面では真剣な表情を見せる。そんな感情表現の豊かな先生は、生徒との距離を縮めやすいと感じます。

③ 褒め上手

教育現場では、「叱って伸びる子」「褒めて伸びる子」という言葉を耳にすることがあります。

しかし、私自身は15年間学校現場で働く中で、ほとんどの子どもは褒められることで成長すると感じています。

もちろん、間違ったことをしたときには指導が必要です。しかし、それ以上に大切なのは、できたことや頑張ったことを認めてあげることです。

褒められて嬉しくない子どもはいません。

「前より字が丁寧になったね」
「最後まで諦めなかったね」

そんな一言が子どもの自信につながります。子どもの成長を見つけて言葉にできる先生は、多くの生徒から好かれる傾向があります。

④ 一緒に喜び、一緒に悔しがってくれる

子どもは、自分たちの気持ちに寄り添ってくれる先生を信頼します。

特にそれを感じるのが、体育祭や文化祭、合唱コンクールなどの学校行事です。

先生自身は競技に参加するわけではありませんが、本気で応援してくれたり、一緒に喜んでくれたり、負けたときに悔しがってくれたりする先生は、子どもたちの心に残ります。

子どもたちは、先生が自分たちのことを本気で応援してくれているかをよく見ています。

喜怒哀楽をしっかり表現し、子どもたちと感情を共有できる先生は、人間味があり、多くの生徒から慕われます。

⑤ 必要なときにしっかり注意できる

「怒る先生は嫌われる」と思われがちですが、実際はそうとも限りません。

学校にはルールを守れない子や、人を傷つけてしまう子もいます。そのような場面で見て見ぬふりをしてしまうと、周りの子どもたちは「あの先生は注意してくれない」「頼りにならない」と感じてしまいます。

おそらく、自分が被害にあったときに、守ってくれないと思ってしまうのだと思います。

また、注意された本人は一時的に良い感情を持たないかもしれませんが、学級全体で見ると、必要な場面でしっかり指導できる先生の方が信頼されることが多いのです。

子どもに嫌われることを恐れて指導を避けるのではなく、伝えるべきことはきちんと伝える。その姿勢が、結果的には生徒からの信頼につながっていきます。

嫌われる先生の特徴

生徒に嫌われる先生の特徴

① 機嫌が態度に出る

人間ですから、機嫌が良い日もあれば悪い日もあります。それ自体は仕方のないことです。

しかし、その感情をそのまま子どもたちにぶつけてしまうと、一気に信頼を失います。

特に気を付けたいのが八つ当たりです。

先生自身の都合やストレスで不機嫌になり、普段なら注意しないことで怒ったり、冷たい態度を取ったりすると、子どもたちは敏感に察知します。

大人でも、自分に関係のないことで不機嫌な人に当たられたら嫌な気持ちになりますよね。それは子どもも同じです。

先生も人間なので、感情を完全になくすことはできません。しかし、子どもの前ではできるだけ感情をコントロールすることが大切です。

② いつまでもネチネチ怒る

子どもは怒られること自体が嫌なのではありません。

むしろ、「自分が悪いことをした」と理解している場合は、しっかり注意されることを受け入れていることもあります。

しかし、過去の失敗を何度も持ち出したり、長時間にわたって嫌味を言い続けたりする先生は嫌われます。

怒るべきときはしっかり怒る。しかし、その後は気持ちを切り替え、普段通りに接することも大切です。

いつまでも引きずられると、子どもは「どうせ自分は認めてもらえない」と感じてしまいます。

③ 怒鳴る・物を叩く

怒るとすぐに大声を出したり、机や黒板を叩いたりする先生も敬遠されがちです。

もちろん、学校では強く指導しなければならない場面もあります。しかし、怒鳴ることと指導することは別です。

私は、生徒の命に関わることや重大ないじめなど、本当に緊急性の高い場面以外で怒鳴る必要はほとんどないと考えています。

また、机や黒板を叩いて大きな音を出す行為は、指導というより威圧に近いものです。

子どもはその場では静かになるかもしれません。しかし、それは信頼しているからではなく、怖いから従っているだけです。

恐怖で子どもを動かそうとする指導は長続きしません。

④ えこひいきをする

先生も人間ですから、話しやすい子や接しやすい子がいるのは自然なことです。

しかし、それが周囲から見ても分かるほど露骨になってしまうと問題です。

子どもたちは驚くほどよく見ています。

「あの先生は○○くんには甘い」
「あの子だけ特別扱いされている」

そんな声が出始めると、先生への信頼は少しずつ失われていきます。

もちろん、子どもによって指導方法を変えることは必要です。しかし、それとえこひいきは別の話です。

どの子どもにも公平に接しようとする姿勢を見せることが、信頼関係を築く上で欠かせません。

⑤ 融通がきかない

学校にはルールがあります。

そして先生には、そのルールを子どもたちに守らせる責任があります。

しかし、ルールだけを優先しすぎると、子どもたちから距離を置かれてしまうことがあります。

現実には、一人ひとり事情が違います。

体調が悪い子、家庭の事情を抱えている子、不安を抱えている子など、同じ対応ではうまくいかないことも少なくありません。

そのため、ルールを守らせることと同時に、その子の状況を理解しようとする姿勢も大切です。

私は15年間学校現場で働いてきましたが、子どもたちが信頼する先生は「ルールを守らせる先生」ではなく、「自分のことを理解しようとしてくれる先生」でした。

ルールを大切にしながらも、必要な場面では柔軟に対応できる器の大きさが求められるのだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

15年間学校現場で働いてきて感じるのは、生徒から信頼される先生ほど、子どもたちと真剣に向き合っているということです。一緒に喜び、一緒に悔しがり、ときには厳しく指導する。そんな日々の積み重ねが信頼関係につながっていきます。

反対に、「子どもに好かれよう」と無理をすると、その気持ちは意外と子どもたちに見透かされてしまいます。大切なのは好かれることを目的にするのではなく、一人ひとりの子どもと誠実に向き合うことです。

先生も一人の人間です。完璧な先生を目指す必要はありません。喜怒哀楽を持ちながらも、子どもたちの成長を本気で願い、寄り添い続けることが、生徒との信頼関係を築く一番の近道だと私は思います。

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投稿者プロフィール

hiro先生
hiro先生
教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
SNS総フォロワー数は約3万人。