学校で使えるアイスブレイク

新しいクラスが始まったばかりの時期は、子どもたちも緊張しています。

そんな学級開きや新学期におすすめなのが、子ども同士の緊張をほぐす「アイスブレイク」です。

簡単なゲームや自己紹介を取り入れることで、普段あまり話さない相手とも自然に関わるきっかけをつくることができます。

この記事では、小学生から中学生まで取り組める、学校向けのアイスブレイクを10個紹介します。

それぞれの進め方や実施するときのポイントもまとめていますので、新しいクラスづくりの参考にしてください。

数学の先生

子どもが楽しめるアイスブレイクを紹介するね!

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アイスブレイクとは

アイスブレイクとは、初対面の人が集まったときの緊張した雰囲気を和らげ、コミュニケーションを取りやすくするための簡単なゲームや活動のことです。

「氷を壊す」という言葉のとおり、教室にある固い雰囲気をほぐし、子ども同士が自然に話し始めるきっかけをつくります。

学級開きや新学期は、周りにどのような人がいるのか分からず、自分から話しかけることに不安を感じる子も多いです。

そこで、簡単な質問やゲームを通して関わる機会をつくると、会話を始めるハードルが下がります。

アイスブレイクの目的は、単にクラスを盛り上げることではありません。

  • クラスメイトの名前や人柄を知る
  • 自分との共通点を見つける
  • 安心して話せる雰囲気をつくる
  • これから一緒に生活する仲間としての関係を築く

このようなきっかけをつくることが、学校でアイスブレイクを行う大きな目的です。

短時間でも取り入れられるものもあるので、学級開きだけでなく、席替え後やグループ活動の前にも活用することができます。

アイスブレイク10選

バースデーライン

学校で使えるアイスブレイク

バースデーラインは、誕生日が早い順に一列に並ぶアイスブレイクです。

全員が教室内を歩き回り、言葉や筆談を使わず、ジェスチャーだけで自分の誕生日を伝え合います。お互いの誕生日が分かったら、1月生まれから12月生まれの順番になるように並びます。

全員が並び終わったら、先頭から順番に誕生日を発表し、正しく並べているかを確認します。

ポイント

  • 言葉を使わないため、表情や身ぶりによるコミュニケーションが自然に生まれる
  • いきなり会話をすることに緊張している子も参加しやすい
  • 同じ誕生日の人がいた場合の並び方を、事前に決めておく
  • 低学年には、月を表すカードを用意したり、言葉を使ってもよいルールに変更したりする
  • 誕生日を伝えることに抵抗がある子には無理をさせない

共通点探しゲーム

学校で使えるアイスブレイク

共通点探しゲームは、ペアで自己紹介をしながら、二人の共通点を見つけるアイスブレイクです。

教室内を歩き回ってペアをつくり、好きな食べ物や趣味、得意な教科などについて話します。二人の共通点を5個見つけたら、自分の席に戻ります。

全員が席に戻ったら、再び教室内を歩いて別の人とペアをつくり、同じように共通点を探します。最後に、見つけた共通点を学級全体で共有してもよいでしょう。

ポイント

  • 「共通点を探す」という目的があるため、初対面でも会話を続けやすい
  • 意外な共通点が見つかると、相手に親しみを感じるきっかけになる
  • 「同じクラス」などではなく、話さなければ分からない共通点を探すように伝える
  • 共通点が見つからないペアには、教師が質問の例を示してサポートする
  • 時間に余裕があれば、ペアを複数回替えて交流する相手を増やす

○○さんはこんな人!

学校で使えるアイスブレイク

「○○さんはこんな人!」は、ペアで聞いた自己紹介の内容を、別のクラスメイトに紹介するアイスブレイクです。

最初にペアをつくり、好きなことや得意なことについて1分間ずつ質問し合います。その後、二つのペアが集まって4人組をつくります。

4人組になったら、一人ずつ自分のペアについて紹介します。例えば、「○○さんはサッカーが好きで、好きな食べ物はカレーです」のように、聞き取った内容をほかの二人に伝えます。紹介が終わったらペアを替え、同じ活動を繰り返します。

ポイント

  • 自分のことを話すだけでなく、相手の話を聞いて伝える力も育てられる
  • 自分の話を覚えて紹介してもらうことで、相手への親しみや安心感が生まれる
  • 必要に応じて、聞いた内容をメモしてもよいルールにする
  • 紹介された本人が困らないように、紹介してよい内容かを事前に確認する
  • 低学年では「好きな食べ物と遊び」など、質問する項目を教師が指定すると取り組みやすい

セブンノーコール

学校で使えるアイスブレイク

セブンノーコールは、数字を順番に言いながら、7の倍数や7の付く数字では声を出さずに拍手をするゲームです。

3人以上で円になって座り、最初に数字を言う人を決めます。「1、2、3……」と時計回りに一人ずつ数字を言い、7の倍数や「17」「27」などの7が付く数字では、数字を言わずに手をたたきます。

数字を言ってしまったり、拍手を忘れたりしたら失敗です。一通りできたら、条件を変更して難易度を上げます。

ポイント

  • 準備するものがなく、短時間でも実施できる
  • 全員の注意が一つに集まり、成功や間違いを共有することで緊張がほぐれる
  • 間違えた人を脱落させず、全員で最初からやり直すルールがおすすめ
  • 間違えた子を責めたり笑ったりしないことを、事前に確認しておく
  • 慣れてきたら「5の倍数で拍手する」など、条件を変更して楽しめる

紙トーク

学校で使えるアイスブレイク

紙トークは、紙に書かれたテーマを使い、相手を替えながら自己紹介をするアイスブレイクです。

一人ひとりにA6程度の紙を配り、4つのマスができるように折ります。それぞれのマスに「好きな食べ物」「休日の過ごし方」「得意な教科」「最近夢中になっていること」など、決められたテーマについて書きます。

書き終わったら紙を持ってペアになり、内容を見せながら質問し合います。約1分で相手を交代し、できるだけ多くのクラスメイトと交流します。

ポイント

  • 話題が紙に書かれているため、何を話せばよいか分からない状況になりにくい
  • 短い時間で相手を替えることで、多くのクラスメイトと交流できる
  • 学年や実態に合わせて、紙に書くテーマを変更する
  • 答えたくないテーマは、別の内容に変えてもよいことを伝える
  • 相手の回答を聞くだけでなく、気になったことを一つ質問するルールを加えてもよい

ペーパータワー

学校で使えるアイスブレイク

ペーパータワーは、グループで協力して紙を積み上げ、できるだけ高い自立式のタワーをつくるゲームです。

各グループにA4用紙を10~20枚程度配ります。最初に3分ほどの作戦タイムを取り、どのような形のタワーをつくるか相談します。

その後、紙を折ったり丸めたりしながら、制限時間内にタワーを制作します。終了後は、手を離しても立っているタワーの高さを測ります。結果を発表したあと、誰がどのような役割を果たしたのかも振り返ります。

ポイント

  • 一つのものを協力してつくるため、作業を通して自然な会話が生まれる
  • 話すことが苦手な子も、紙を折る、支える、測るなどの役割で参加できる
  • 紙を破ってよいか、テープを使ってよいかなど、事前にルールを決めておく
  • 高さだけでなく、安定性やデザイン、チームワークなどを評価してもよい
  • 活動後は「誰がどのような活躍をしたか」を振り返り、お互いのよさを共有する

犯人探し自己紹介

学校で使えるアイスブレイク

犯人探し自己紹介は、紙に書かれた体験を読み、それを書いたクラスメイトを予想するゲームです。

全員に紙を配り、自分の名前と「これまでで最も印象に残っている体験」を一つ書いてもらいます。紙を箱に入れて混ぜたら、一人ずつ引いていきます。自分が書いた紙を引いた場合は、別の紙と交換します。

引いた紙の内容を全員の前で読み、「この体験をしたのは○○さんだと思います」と、理由とともに予想します。最後に本人が正解を発表します。

ポイント

  • 体験を手がかりに予想することで、クラスメイトに興味をもつきっかけになる
  • 名前だけの自己紹介では分からない、相手の経験や人柄を知ることができる
  • 書きにくい場合は「春休みの思い出」「最近うれしかったこと」など、テーマを限定する
  • 低学年では、教師が紙を読み上げてもよい
  • 家庭事情やつらい経験ではなく、全員の前で明るく話せる内容を選ぶように伝える

ウソ・ホントゲーム

学校で使えるアイスブレイク

ウソ・ホントゲームは、自分に関する複数の情報の中に一つだけウソを混ぜ、グループのメンバーに当ててもらう自己紹介ゲームです。

一人ひとりが、自分に関する内容を3~4個考え、そのうち一つだけをウソにします。順番に内容を読み上げ、聞いているメンバーは質問や相談をしながら、どれがウソなのかを予想します。

全員の予想が決まったら正解を発表し、次の人に交代します。

ポイント

  • 普通の自己紹介よりも、相手の話を詳しく聞いたり質問したりする機会が生まれる
  • 意外な一面が分かり、その後の会話にもつながりやすい
  • 「好きな食べ物」「得意なこと」など、教師がお題の例を示しておく
  • 本当の情報とウソの情報を、同じような言い方で発表すると盛り上がる
  • 人を傷つける内容や、正解発表で困るようなウソは使わない

人間ビンゴ

学校で使えるアイスブレイク

人間ビンゴは、クラスメイトと自己紹介をしながら、ビンゴカードの条件に当てはまる人を探すゲームです。

「犬を飼っている」「朝ご飯にパンを食べた」「好きな教科は体育」などの条件を書いたビンゴカードを用意します。子どもたちは教室内を歩き、クラスメイトに質問しながら、それぞれの条件に当てはまる人を探します。

条件に当てはまる人が見つかったら、そのマスに相手の名前を書きます。縦・横・斜めのいずれかがそろったらビンゴです。

ポイント

  • 質問する内容が決まっているため、初対面の相手にも話しかけやすい
  • 同じ人の名前は1回までにすると、より多くのクラスメイトと交流できる
  • ビンゴが完成しても活動を続け、できるだけ多くのマスを埋める方法もある
  • 家庭環境や身体的特徴など、答えにくい内容はお題にしない
  • 教師も参加すると、教員と子どもが交流する機会にもなる

もし〜だったら自己紹介

学校で使えるアイスブレイク

「もし〜だったら自己紹介」は、教師が出した「もしも」のお題について、ペアで自分の考えを話すアイスブレイクです。

最初に教師が、「もし1億円あったら、何に使う?」「もし魔法が一つ使えたら、何をしたい?」などのお題を発表します。

子どもたちはペアになって名前を伝え合い、お題に対する自分の考えや願いを話します。相手の話を最後まで聞き、質問やリアクションをしながら交流します。

時間になったらペアを替え、新しい相手と同じように自己紹介をします。何度か繰り返すことで、さまざまなクラスメイトと会話できます。

ポイント

  • 「もしも」という想像しやすいお題を使うため、初対面でも会話を始めやすい
  • 正解がないので、自分の考えを自由に話すことができる
  • 「どうしてそう思ったの?」など、質問を一つするルールを加えると会話が広がる
  • 低学年には「もし動物になれるなら?」など、簡単で身近なお題を用意する
  • 家庭環境や個人的な事情に触れるような、答えにくいお題は避ける
  • 一人が話し続けないよう、交代する時間を決めておく
  • ペアを複数回替え、できるだけ多くのクラスメイトと交流できるようにする

実施するときのポイント

アイスブレイクは、ただ盛り上がればよいというものではありません。子どもたちが安心して参加し、クラスメイトと自然に関われるように、学級の実態に合わせて進めることが大切です。

勝ち負けを重視しすぎない

アイスブレイクの目的は、ゲームに勝つことではなく、子ども同士の緊張をほぐして交流のきっかけをつくることです。

勝敗を強調しすぎると、失敗した子を責めたり、ゲームが苦手な子が参加しにくくなったりする可能性があります。結果だけでなく、協力できたことや新しく知ったことにも目を向けましょう。

無理に話すことを求めない

初対面の人と話すことに、大きな緊張を感じる子もいます。また、家庭のことや自分の経験について、クラス全体には話したくない子もいるでしょう。

  • 答えたくない質問には答えなくてもよい
  • 別の話題に変更してもよい
  • 発表が難しい場合は教師が代わりに読む
  • 最初はペアや少人数で活動する

このような選択肢を用意し、無理のない形で参加できるようにします。

ルールを分かりやすく説明する

活動を始める前に、教師が実際にやって見せながらルールを説明すると、子どもたちも安心して参加できます。

説明が長くなりすぎると、活動を始める前に集中が切れてしまいます。最初は必要なルールだけを伝え、活動の途中で補足する方法も効果的です。

学年やクラスの実態に合わせて調整する

同じアイスブレイクでも、学年やクラスの人数によって、適切なルールや活動時間は異なります。

低学年では質問の例やカードを用意し、高学年や中学生では自分たちで話題や作戦を考えられるようにするとよいでしょう。クラス全体で行うことが難しい場合は、ペアや4人程度のグループから始めます。

活動時間を決めておく

アイスブレイクは、少し物足りないと感じるくらいで終えるのがポイントです。

活動が長くなると、会話が続かなくなったり、集中力が切れたりすることがあります。「1回1分」「活動全体で10分」など、あらかじめ時間を決めておきましょう。

活動後に簡単な振り返りをする

アイスブレイクが終わったら、楽しかったかどうかだけでなく、クラスメイトについて新しく知ったことを振り返ります。

「意外な共通点が見つかった」「話したことのない人と話せた」など、活動を通して生まれた気づきを共有することで、その後の学級生活や人間関係につなげられます。

まとめ

今回は、学級開きや新学期におすすめのアイスブレイクを紹介しました。

新しいクラスが始まったばかりの時期は、子どもたちも緊張しています。簡単なゲームや自己紹介を取り入れることで、これまで話したことのない相手とも自然に関わるきっかけをつくれます。

アイスブレイクで大切なのは、ただ盛り上がることや勝敗を決めることではありません。子どもたちが安心して参加し、クラスメイトの名前や人柄を少しずつ知っていくことが目的です。

学年やクラスの実態に合わせてルールを調整しながら、新しい学級の雰囲気づくりに活用してみてください。

投稿者プロフィール

hiro先生
hiro先生
教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
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