GIGAスクール構想で小中学校に導入された一人一台のタブレットパソコン。iPadが導入された自治体があったり、Chromebookが導入された自治体があったりしています。便利になった一方、新たな課題が生まれたことをご存知でしょうか?

 その課題の1つが、タブレットを子供が故障させたり、落として破損させたりしてしまうことです。

 この記事では、学校のタブレットを故障、破損、紛失してしまったとき、どのように対応するべきか、どのような場合に弁償しなければいけないかを書いていきたいと思います!

数学の先生

タブレットって高価な物だから、壊してしまったら不安になりますよね…

この記事はこんな人におすすめ!

  • 学校のタブレットを壊してしまった人
  • 弁償しなければいけないかどうか知りたい人

 故意に壊したら基本的に弁償

 もし支給されたタブレットを、故意に叩いたり、壊れると想定されるような使い方(例えば投げたり、タブレットを水でぬらしたり)をした場合は弁償になります。

 おそらくどの学校でも年度の始めに、「タブレットの取り扱いについて」などの紙が配布されているはずだと思います。その紙には「故意、または過失による故障の場合はご家庭の負担となります」というような文言があったはずです。

 悪意があって壊した場合は100%弁償になるでしょう。私の学校でも、イライラして叩いて壊したケースと、友達に投げて落としたときに画面が破損したケースは、修理代はご家庭負担となりました。

 弁償費用はいくら?

 弁償を求められた場合、その金額は自治体によって多少違うことはありますが、自治体はタブレットの業者と端末の保険の費用込みで契約をしているので、修理費用1~3万円程度となるでしょう。

 タブレットの本体価格は5~6万円するので、万が一全額の弁償を求められたら、それくらいのお金を請求される可能性もあります。

数学の先生

私は今まで全額弁償したケースは経験ありません!

 故意ではない場合は

 タブレットを故意ではなく故障、破損してしまった場合は、先生にその理由をしっかりと伝えましょう。故意でないと分かれば、先生や学校はどうにかして修理費用を学校負担にしてくれようとするはずです。

 自治体や学校、先生の考え方によっても変わってくるかもしれませんが、子どもに過失(不注意など)が認められれば弁償を求められることも可能性としてはあります。しかし、先生の気持ちとしては故意に壊したわけではないのならば、できるだけご家庭に請求したくないと思っています。

数学の先生

普段の学校の生活態度も大切になるかもしれませんね!

 タブレットを紛失した場合

 タブレットを紛失した場合はすぐに学校に連絡しましょう。学校のタブレットは業者が集中管理しているので、ネットが繋がる場所にある場合は探し出すことができる可能性が高いです。特にiPadは基本的にスリープモードなので、学校内で紛失したのであれば高確率で見つかります。

 基本的に紛失した場合、弁償とはならないでしょう。しかし、故意に紛失したとなれば弁償を求められることもあるかもしれません。

数学の先生

学校は「故意になくしたんだろ!」とは言わないから、基本的に弁償にはならないでしょう。

 タブレットを壊してしまったら

 まずは担任の先生に報告をしましょう。担任の先生が事情を聴くと思いますので、正直に壊れてしまった状況を伝えましょう。担任の先生が管理職やタブレット担当の先生に報告し、どのように対応するか相談します。もしかしたら「破損報告書」など、書類を書くことを求められることもあるかもしれません。

 タブレット担当の先生が業者に修理依頼の連絡をして、タブレットを送ります。故障の具合にもよりますが、タブレットが戻ってくるまで数週間~1か月ほどかかります。その間に弁償になるかどうかの連絡が担任の先生から連絡があるでしょう。もし弁償になる場合は、電話などで直接保護者に連絡がいくはずです。

 また、学校には予備のタブレットもあるので、予備が残っていれば、修理の期間はそれを貸してもらえると思います。

 保険は適用される?

 結論から言いますと、保険が適用されたケースは聞いたことがありません。なんでも他の人から借りたものに関しては保険の適応外なのだとか。

 学校によっては「PTA保険」というものがあって、その中でタブレットを壊してしまったときの保険があるかもしれませんので、担任の先生に「保険ってありますか?」と聞いてみるといいでしょう。

数学の先生

保険がおりたケースはあまり聞いたことがないので、あまりあてにしないほうがいいかも…

 タブレット型PCは壊れやすい!

 実は学校が使っているタブレット端末は大きく分けてiPad、Chromebook、Windowsの3つですが、iPad以外のタブレット端末は非常に壊れやすいと有名で、ChromebookとWindowsを導入した自治体は毎日のように修理に追われているような状況だそうです。

 落とすなどの衝撃ですぐに壊れてしまうこともあるので、取り扱いには十分に気を付けてください。

数学の先生

ネットが繋がらなくなる不具合は日常茶飯事だけど、iPadって意外に頑丈なんですよね。

 まとめ

 いかがだったでしょうか?タブレット型PCは高価なものなので、壊すと本当に心配になりますよね。まずは壊さないように使うことが第1ですが、もし故意ではなく壊してしまったら、すぐに先生に報告をしましょう。先生たちもなるべく弁償にならないように対応してくれるはずです。

この記事のまとめ

  • 故意に壊した、子どもに明らかな過失がある場合、は弁償を求めらる可能性が高い。
  • 弁償費用は1~3万円、全額の場合は5~6万円。(全額の弁償の可能性は低い)
  • 故意ではない場合、学校はあまり弁償を求めない。
  • タブレットを壊したらすぐに担任の先生の報告をする。

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管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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