算数の授業の進め方

皆さんにはそれぞれの算数や数学の授業の進め方がありますよね。僕も15年間授業をしていますが、どのような授業なら子供が楽しんで取り組み、理解を深められるのかいつも手探りの状態で行っています。

今回の記事は、僕が実践するおすすめの算数・数学の授業展開をご紹介したいと思います。

数学の先生

毎日の授業で使えるから参考にしてね!

 算数の楽しさは「原理や仕組み」を教えること?

授業の展開の紹介の前に、僕が考える算数の「楽しい」について説明したいと思います。

皆さんが思う、算数の楽しさとはどんなとこにあると考えていますか?多くの先生が、「算数の原理や仕組み、実生活の中で算数を感じること」と答えるのではないでしょうか?

確かに算数の原理や仕組みは、知れば知るほどおもしろいですし、実生活の中で算数の有用性などを感じさせることも大事な事だと思います。

しかし、一体クラスの中の何人が、なぜ円の面積が半径×半径×3.14で求められるのか?や、解の公式の証明を紹介したときに、「楽しい!」「おもしろい!」と思うでしょうか?

僕のこれまでの経験上ですが、そのような算数の原理や仕組みをおもしろいと思えるのは、せいぜい上位1割~2割程度の子供ではないかと思っています。35人のクラスなら、3人~7人ほどだと思います。

 誰もが感じられる算数の楽しさ

おそらく学校の先生になるくらいの人であれば、成績的には真ん中よりも上だと思いますし、算数の原理や仕組みを聞いて「おもしろい!」と思った人が多いでしょう。しかし、どんなに熱意をもってそれらを教えたとしても、理解ができない子供がクラスに多くいるのは紛れもない事実です。

僕が思う”誰もが感じられる算数の楽しさ”とは、問題の難易度に関わりなく、「自分が考えて導き出した唯一つの答えが正解だった瞬間」です。

どんなに算数が苦手で、成績が低い子供でも、自分なりに考えて出した答えが正解だったときはとても良い顔で喜びます。

 現在の授業時数は適正か?

小学校5,6年生では算数の授業は週5回で、毎日あります。1年間で学校は35週間あるので、175時間算数の授業を行います。中学1、3年では週4回で年間140時間、中学2年では週3回で年間105時間になります。この時間数は、50年以上前から多少の変動はあるものの、ほとんど変わっていません。

学校には1人1台のタブレットが配布され、50年以上前とは比べ物にならに程、いろいろなICT機器があるにも関わらず、授業時数が変わらないのは不自然とすら思えます。

ICTを使った視覚的で効率的な授業を行うことによって、毎授業の最初の10分を脳トレに使ったとしても、授業の進行には何ら支障はありません。

数学の先生

今の授業時数は多すぎると感じています!

 授業の最初の10分を脳トレに

算数の授業の進め方

前置きが長くなりましたが、僕がおすすめしたいのは、授業の最初の10分で算数クイズや論理的思考クイズを出題するものです。

どのような問題かというと、上の画像のような問題を、子供の発達段階に応じて選んで出題しています。もちろん算数の計算力や数学の知識を問うような問題(例えば中学受験算数の問題)などもありますが、算数・数学が苦手な子供でも取り組めるような論理的思考力を問うような問題も出題します。

このような問題を出題することで、算数が苦手な子供でも必死に考えて答えを出そうとします。そこで正解することができた子供はとても良い顔をしてくれます。

僕は、子供が正解したことを少し大げさにアピールしたり、みんなの前で褒めることによって、子供の自己肯定感や、算数に対するやる気を上げるように意識しています。

Instagramで300問以上の問題を紹介していますので、ぜひフォローして、普段の授業でお使いください。

 楽しく学習させるために

最初の10分で算数クイズをやったあとは、授業を進めるのですが、僕が授業をするにあたって意識しているのは”変化をつける”ことです。

板書して説明するという単調な流れを繰り返していては、どんなに分かりやすい説明ができたとしても子供は楽しく学習することが難しいでしょう。

  • 先生の話をきく
  • ノートを書く
  • 問題を解く
  • スライドを見る
  • 映像を見る(Youtubeやデジタル教科書など)
  • グループで考える
  • 隣同士で相談する
  • 先生に〇を付けてもらう
  • 手を動かして作業する

これらの学習活動を1時間の中で3つ、4つ取り入れることで変化をつけ、飽きさせない工夫をします。

 まとめ

いかがだったでしょうか?

算数、数学の授業の最初の10分に算数クイズ、論理的思考クイズを行うことによって子供をやる気にさせ、その後は変化を意識した授業展開で子供を飽きさせないことで、授業に前向きに取り組む子供が増えると思います。

Instagramでは画像をスクショして、問題部分だけを切り取れば、テレビに映すだけでも出題できる問題も多数ありますので、ぜひご活用ください!

投稿者プロフィール

管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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