道徳の授業で使おう！漫画「宇宙兄弟」の名言

教員のみなさんこんにちは！僕は約１５年間中学校で数学を教えている教員です！

みなさんは「宇宙兄弟」という漫画をご存知でしょうか？小栗旬さん主演で実写映画化された漫画なのですが、この漫画に登場する”名言”たちがとても感動する言葉ばかりなんです。いつかこの「宇宙兄弟」という漫画を題材に、道徳の授業ができたらなぁと思っていました。

そして、実際に子供たちに授業をしたらとても良い道徳の授業ができたので、この記事で紹介しようと思いました！

僕と同じように、「宇宙兄弟」を題材に道徳の授業を考えている方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください！

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　漫画「宇宙兄弟」とは

「宇宙兄弟」は、小山宙哉（こやまちゅうや）さんによる宇宙飛行士を目指す兄弟の物語を描いた漫画で、2007年から「モーニング」（講談社）で連載がスタートし、2025年に向けた近未来の宇宙開発が舞台となっています。

この漫画のテーマは

• 夢と挑戦（あきらめなければ夢は叶う、をテーマに、大人も共感できる物語。）
• 兄弟の絆（性格の対照的な兄弟が、お互いに支え合いながら成長していく。）
• 人間ドラマ（ライバルや仲間との友情、挫折と再起のエピソードが感動する。）

「宇宙兄弟」をまだご存じない方は、アニメや漫画を見てもらうと方が早いのですが、絶対に学校の道徳の授業で使いたくなる内容です！

　「宇宙兄弟」で登場する名言集

「宇宙兄弟」で、道徳の授業で使えそうな名言をご紹介します。

• 「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には…価値がある。」
• 「迷ったときはね、どっちが正しいかなんて考えたダメ。”どっちが楽しいか”で決めなさい。」
• 「俺の敵は、だいたい俺です。」
• 「グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる、誰が一番強いか答えを知ってる奴いるか？」
• 「失敗を知って乗り越えたモノなら、それはいいモノだ。」
• 「やめてしまうのは簡単だ。続けた先に得るものは必ずある。」
• 「１位と最下位との差なんて大したことねーんだよ。ゴールすることと、しないことの差に比べりゃ。」
• 「個人の願いが集まって、”みんなの夢”って呼べるようになったら、それはきっと叶うわ。」
• 「”人の悪口”というのは仲間内で言う人は凡人、口に出さない人は賢人、不特定多数に向けて言う人は暇人ですから。」
• 「世の中に絶対はないかもな。でも大丈夫、俺の中にはあるから。」

　設問で使う”おすすめ”名言

①「俺の敵は、だいたい俺です。」(7:25)

NASAの訓練に励むムッタは、教官のビンセントから「君にとっての敵は誰か」と問われ、悩みながらもムッタは答えを出します。

ビンセントは、有人飛行に批判的なマスコミや天文学者を敵視していましたが、ムッタは「彼らも宇宙が好きで関わっているのだから、仲間として考えてもいいのではないか」と返します。ムッタは本当の敵は他者ではなく、「自分の弱さ」にあることを理解していたのです。

②「グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる。誰が一番強いか、答えを知ってるう奴いるか？」(5:50)

宇宙飛行士を目指し、閉鎖空間での試験に挑むムッタは、仲間たちに向けてある言葉を発しました。彼は試験を共にする仲間の違いを認め、その違いこそが”価値”であることを伝えます。

多様性が尊重される現代にも通じる重要なメッセージで、人はそれぞれ異なる個性を持ち、それらの違いがあるからこそ社会に豊かさと彩をもたらします。ムッタの言葉には、そんな多様性の大切さが込められています。

③「１位と最下位の差なんて大したことねーんだよ。ゴールすることと、しないことに比べりゃ。」(8:40)

宇宙飛行士候補生たちが挑む７０km踏破のサバイバル訓練の最終日、ムッタは様々な出来事が重なり、風邪をひいてしまう。訓練を続けるか、それともチーム全員でリタイアするか、ムッタはその選択を迫られます。

前日までチームは１位を目指して頑張っていたが、この状態はもう１位は難しい。むしろ最下位になる可能性の方が高い。長期的に、また合理的に判断すれば、リタイアという選択肢もあったかもしれない。しかし、ムッタは迷うことなく”たとえ最下位でも、必ずゴールする”と決意し、歩き出す。

その瞬間、彼の心に浮かんだ言葉こそが、今回の名言となった。

　導入・展開・本時のまとめ

僕は実際に以下のように授業を行いました。

導入

漫画のあらすじを説明します。実際に宇宙兄弟を知っている子供は少数なので、言葉の説明だけでは不十分だと思いました。

できるだけ「宇宙兄弟」の世界観を理解してほしかったので、あらすじを説明したあと、ネットにある漫画の画像を見せたり、YouTubeにある実写版の予告編（１分３４秒）を見せたりしました。

導入に時間をかけて、「宇宙兄弟」をしっかりと紹介していきましょう。

展開

「宇宙兄弟」のあらすじや、世界観を子供の伝えたら設問にうつる。

設問①

NASAでの訓練に励むムッタは、教官のビンセントから「君にとっての敵は誰か」と問われ下のように答えました。○○に入る言葉を考えよう。

「俺の敵はだいたい○○です。」

設問②

宇宙飛行士を目指し、閉鎖環境での試験に挑むムッタは、仲間たちに下のような言葉を発しました。ムッタはどのような意図でこの発言をしたか考えよう。

「グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる。誰が一番強いか答えを知ってる奴いるか？」

設問③

７０km踏破のサバイバル訓練。その最終日、ムッタは様々な出来事が重なり風邪をひいてしまう。訓練を続けるか、それともチーム全員でリタイアするか、その選択を迫られたときの言葉です。下線に入る言葉を考えよう。

「１位と最下位の差なんて大したことねーんだよ。＿＿＿＿＿＿と＿＿＿＿＿＿の差に比べりゃ。」

１問ずつ動画を見せながら答え合わせをしていきます。

本時のまとめ

意見の共有や、授業の感想や振り返りを書きます。

　まとめ

いかがだったでしょうか？

「宇宙兄弟」は、単なる宇宙開発の物語ではなく、夢と挑戦、兄弟の絆、人間ドラマなど、道徳的な価値を深く描いた作品です。道徳の授業で取り上げることで、生きる上で大切な学びを子供たちに伝えることができます。

「宇宙兄弟」を道徳の授業として取り入れることを考えている方は、ぜひこの記事を参考にして、学びの多い道徳の授業を子供たちにしてあげてください。

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