多角形の内角の和の求め方

小学校や中学校では、多角形の内角の和を求める公式として180°×(n-2)を学習します。

しかし、

「なぜ180°をかけるの?」
「なぜnから2を引くの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

実は、この公式は暗記する必要はありません。三角形の内角の和が180°であることを利用すると、自分で簡単に導き出すことができます。

この記事では、15年間数学を教えてきた私が、多角形の内角の和の公式がなぜ180°×(n-2)になるのかを、図を使いながら分かりやすく解説していきます。

数学の先生

これを見ればあっという間に理解できるよ!

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多角形の内角の和

多角形の内角の和の求め方

まず多角形とは角が3つ以上ある平面図形のことを、多角形といいます。そして多角形の内側の角のことを内角といいます。

三角形は、それぞれの角を組み合わせると180°、もしくは平行線の錯角と同位角を使うことで180°であることが証明できます。

また、四角形や五角形の内角の和は、上の画像のように、角が1つ増えるごとに180°ずつ増えていきます。そう、内角の和には規則性があるのです。

多角形の内角の和の求め方

規則性のある内角の和を式に表すと、(角の数-2)×180で求められることが分かります。これをnを使って表したものが180°×(n-2)という式なのです。

なぜ180° ×(nー2)で求められるのか?

多角形の内角の和の求め方

n角形の内角の和がなぜ180° ×(nー2)という式で求められるかというと、n角形の中には(nー2)個の三角形を作ることができるからです。

上の画像のように、4角形は三角形が2つ、5角形は三角形が3つでき、6角形は三角形が4つでき、7角形は三角形が5つできることが分かります。

多角形の内角の和の求め方

三角形の内角の和は180°なので、できる三角形の数×180°ということになります。多角形の角が1つ増えることによって、できる三角形は1つずつ増えていきます。

多角形の内角の和の求め方

つまり、(nー2)個の三角形が作れるn角形の内角の和は、180° ×(nー2)という式になるということです。

もう一つの考え方

多角形の内角の和の求め方

もう一つの考え方を紹介します。まずは多角形の頂点から対角線をひきます。画像の左のように、四角形では三角形が4つでき、全ての角を合わせると、180°×4=720°となります。

また、画像の右側は六角形の中に三角形が6つでき、その角の合計は180°×6=1080°となります。

中央の円(360°)は内角の和には関係のない角なので、それぞれの合計の角から360°をひくと、内角の和を求めることができます。

公式を覚えるより理由を理解しよう

算数や数学では、たくさんの公式を学習します。しかし、本当に大切なのは公式を暗記することではなく、「なぜその公式になるのか」を理解することです。

多角形の内角の和は180°×(n-2)という公式で求めることができます。しかし、この式だけを覚えていても、時間が経つと忘れてしまうかもしれません。

一方で、「多角形は三角形に分けて考えることができる」という考え方を理解していれば、公式を忘れてしまっても自分で導き出すことができます。四角形なら三角形が2つ、五角形なら3つ、六角形なら4つできることを考えれば、自然と公式が見えてきます。

算数は答えや公式を覚える教科ではなく、図形や数の仕組みを理解する教科です。特に図形の問題では、「分ける」「並べる」「移動する」といった考え方がとても大切になります。

理由まで理解できるようになると、公式を忘れにくくなるだけでなく、初めて見る問題にも対応できる力が身につきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?多角形の中に何個の三角形ができるか?ということを考えれば、内角の和を導くことができることが理解できたと思います。

仮に180° ×(nー2)という公式を忘れてしまっても、この仕組みを理解していれば、いつでも自分自身でこの公式を導き出すことができるはずです。

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投稿者プロフィール

hiro先生
hiro先生
教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
SNS総フォロワー数は約3万人。