
中学校に入学して、数学の授業で最初に習うのは正の数と負の数です。この単元で子供が一番納得のいかない疑問が、「なぜマイナスとマイナスをかけるとプラスになるのか?」です。
たしかに、
「プラス × プラス = プラス」はわかりますよね。
「マイナス × プラス = マイナス」も、「マイナスが何個かある」と考えれば納得もできるでしょう。
しかし、
「マイナス × マイナス = プラス」と言われると、「なんで?」と思ってしまいますよね。
実際、計算方法は覚えていても、その理由まで説明できる大人は意外と少ないものです。
数学はルールを暗記するだけでも問題を解くことはできます。しかし、「なぜそうなるのか」を理解すると、忘れにくくなるだけでなく、数学そのものが面白く感じられるようになります。
この記事では、15年間数学を教えてきた私が、借金や貯金など身近な例を使いながら、「マイナス×マイナス=プラス」になる理由を子どもにも分かりやすく解説していきます。
子どもたちにとって理解しづらい正負の数のかけ算の仕組みを、小学生でも理解できるように解説をしてきいます。
子どもに教えるとき、ぜひ、この記事の内容を参考にしてみてください!

この説明なら小学生でも納得できるよ!
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なぜ子どもはマイナスの計算でつまずくのか
正の数・負の数は、中学校の数学で最初に学習する内容ですが、多くの子どもがここでつまずきます。
その大きな理由は、マイナスの数そのものをイメージしにくいことです。小学校で学習する数は基本的に0以上の数なので、「-3個のリンゴ」のようなものは実際には存在せず、子どもにとって理解しづらい概念です。
小学校までは負の数を扱わないため、中学校に入って突然マイナスの世界が登場します。これまでなかった概念に、戸惑う子どもも少なくありません。
何より、マイナスの数は目に見えません。長さや個数のように実際に見たり触ったりすることができないため、頭の中でイメージを作ることが難しいのです。
だからこそ、正の数・負の数を学習するときは、計算のルールを覚えるだけでなく、借金や気温、エレベーターの階数など、身近な例を使って意味を理解することが大切なのです。
お金で考えよう!

プラスとマイナスをお金で考えてみましょう。
プラスをそれぞれ「貯金」「増える」「嬉しい」とします。マイナスをそれぞれ「借金」「減る「悲しい」とします。
このプラスとマイナスの言葉をそれぞれ組み合わせて考えることで、「マイナス×マイナス=プラス」を理解することができます。
プラス×プラス=プラスの理由

まずは「プラス×プラス=プラス」です。
これはみなさん既にわかっていると思いますが、一応説明しておきますね。
「貯金」が「増えたら」「嬉しい」ですよね?単純にプラスの意味のものが2つ重なるとプラスの気持ちになりますよね。
プラス×マイナス=マイナスの理由

次に「プラス×マイナス=マイナス」ですが、「貯金」が「減る」ことは「悲しい」ですよね?
プラスのものが減少することは、マイナスの気持ちになりますね。
マイナス×プラス=マイナス

次は「マイナス×プラス=マイナス」です。「借金」が「増える」のは「悲しい」ことです。
マイナスのものが増えるとマイナスの気持ちになりますね。
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マイナス×マイナス=プラス

ここまでのことが納得がいけば、「マイナス×マイナス=プラス」も簡単に説明がつくでしょう。「借金」が「減る」ことは「嬉しい」ことです。
マイナスのものが減ることは良いことですよね。これが「マイナス×マイナス=プラス」になる理由です。
この説明であれば、子どもも納得して前に進むことができるでしょう。
こんな説明もあるよ

「マイナス」×「プラス」=「マイナス」
例えば(ー2)×(+3)=ー6は、(ー2)を同じ方向に3回増やした数を表すので、「ー6」になります。

「プラス」×「マイナス」=「マイナス」
(+2)×(ー3)=ー6は、(+2)を逆方向に3回増やした数を表すので、「ー6」になります。

「マイナス」×「マイナス」=「プラス」
(ー2)×(ー3)=+6は、(ー2)を逆方向に3回増やした数を表すので、「+6」となります。
公式を覚える前に意味を理解しよう
数学を学習していると、たくさんの公式やルールが登場します。しかし、本当に大切なのは公式を暗記することではなく、「なぜそうなるのか」を理解することです。
例えば、「マイナス×マイナス=プラス」というルールも、ただ覚えるだけなら簡単かもしれません。
ただ暗記して乗り越えるか、ちゃんと理解して次のステップへ移るかでは、今後の「数学の力」に大きな違いがあります。
数学は、頭の中でイメージを作りながら考える教科です。今回紹介したように、借金や貯金など身近な例を使うことで、マイナスの数もぐっと理解しやすくなります。
理由を理解して学習すると、公式を忘れにくくなるだけでなく、「なるほど!」という発見の楽しさも感じられるようになります。これは正の数・負の数だけでなく、今後学習する方程式や関数、図形など、すべての数学につながる大切な考え方です。
まとめ
いかがでしたか?
「マイナス×マイナス=プラス」というルールは、一見すると不思議に感じます。
しかし、借金と貯金の関係や、増える・減るという考え方を使うと、その理由をイメージしやすくなります。
中学に入って最初に習う正の数・負の数は、今後学習する数学の土台となる単元です。ここでしっかりと意味を理解しておくことで、その後の文字式や方程式の学習もスムーズになります。
ぜひ「マイナスとマイナスはプラスになる」と暗記するだけではなく、その理由まで説明できるようになってくださいね!

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投稿者プロフィール

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教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
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