子どもが小学校の算数に苦手意識を持っていませんか?子どもに教えてと言われても忙しい中、時間を取ることも難しいですし、学年が上がれば内容が難しくなり、教えるハードルはさらに上がる…。
このブログでは、15年間教員をやっている私が、保護者の皆さんが子どもと一緒に、小学校算数を完全攻略するために知っておくべき7つのことを紹介したいと思います。
この記事を読んで、小学校算数を攻略しましょう!
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目次
「こんなの将来何の役に立つの?」の解答
「こんなこと勉強して、将来何の役に立つの?」なんて親であれば一度は聞かれたことがあるでしょう。教員をやっている私も、月に1回は必ず子どもに聞かれる質問です。子どもであれば疑問を持つのは当然ですし、この質問の正しい答えは誰も知らないかもしれません。
もしこの質問をした子どもが、足し算やかけ算を勉強しているのなら、簡単な計算ができなければお買い物をすることが難しいし、日常生活に支障をきたすことは子どもでも理解ができるので、大人になっても使うということを理解させることはできるでしょう。
しかし、分数の足し算や割り算、円の面積、直方体の体積の問題だったらどうでしょうか?なかなか日常生活で使うことのないこれらの算数を、将来何の役に立つのか理解させることは難しいですよね。
私は「こんなの将来何の役に立つの?」と聞かれたら、「算数は考える力なんだよ」と言う解答をしています。物事を論理的に考える力のことです。
これをやったらどのような結果になるのか?どれだけ頑張ったらどれだけの成果が出るのか?友達を叩いてしまったら友達をどう思うか?どのような結果になるのか?これらのようなことを考える力を鍛えているんだよという話をしています。
当然、大人になったとき、考える力がある人とない人、どちらが社会に求められるかははっきりしていますよね。
算数力の格差は想像以上に大きい
算数は小学校教育における大きな壁と言えるでしょう。意外と知られていないのですが、算数は小学生の好きな教科ランキング第1位なのです。と同時に嫌いな教科ランキングでも堂々の第1位を獲得しています。
つまり、算数は好き、嫌い、得意、不得意が大きく分かれる教科であることが分かります。私は中学で数学を教えているのですが、小学校から上がってくる子どもたちの算数の力のバラつきは凄まじく、塾に行って先に勉強している子どもはスイスイ問題を解く子の横に、九九がおぼつかない子どもがいるという現状です。そして、その差はほとんどの場合、開く一方で、縮めることは容易な事ではありません。
1度つまずいたら何年も苦行が続く
大前提として算数は「積み重ねの学問」です。当然1年生でやった内容が分からなければ2年生の内容も分からないですし、2先生が分からなければ3年生も・・・
つまり、一度算数が分からなくなってしまった場合、算数の授業は「ただ座っている人」になってしまいます。算数の授業はほぼ毎日あり、45分間全く分からない話を聞き続けることは苦行以外の何物でもありません。
このようにして算数を嫌いになる子どもは増えていく一方、しっかり学習についていける子どもは「問題が解ける」という優越感や達成感で算数が好きになり、好きな物だからこそ自分から取り組めるようになります。
計算力(暗算力)は人生の財産
小学校算数の基礎は「計算力(暗算力)」です。四則計算(+,-,×,÷)ができることはもちろんですが、「早さ」も重要になってきます。計算の早さとは、暗算です。
算数の問題を解く過程で必ずどこかに「計算」をする過程があります。例えば36÷3の問題を、暗算で解けるか、いちいち筆算を書いて解くかでは、時間が5~10倍近く差が出ます。「いちいち筆算を書かなきゃ」と思うことが、子どもが「計算」を敬遠させる一つの要因であると僕は考えています。
小学校低学年から計算の基礎を正しいやり方で理解し積み重ねる。その結果、いちいち筆算を書かなくても計算ができる「計算力(暗算力)」は育まれていきます。
日常生活の中で量の感覚を身に付ける
量の感覚とは、例えば牛乳1Lはこれくらいの量、お米5㎏はこれくらいの重さ、2㎞はこれくらいの距離、時速40㎞はこれくらいの速さ、10mはこれくらいの高さ、ペットボトルジュースの値段は150円くらい、家から学校まで歩いたら15分などです。
これらの「量の感覚」を、幼い頃から頭の中で具体的にイメージしてきた子どもは、算数が得意になると感じます。そしてそれには日常生活で量にまつわる体験を積むことが大切です。
家から学校まで15分かかるのなら、1時間歩いたらどの辺まで行けるのか?牛乳が1Lなら5人分けたらどれくらい飲めるのか?150円のジュースを家族全員で買ったらいくらになるのか?この感覚が、倍数や分数、小数、割り算などの力を育てます。
だから、お買い物等は絶好の学習の時間で、算数の力の土台をつくるチャンスなのです。
学びの個別最適化
1人1台のタブレットが配布されたことによって学校の授業は大きく変わり始めました。授業のいろいろな場面でデジタル化が進んでいます。その中で現在進めようとしているのが、学びの「個別最適化」です。
特に算数のような学力の差が大きく表れやすい科目は、全員が同じ問題に取り組み、全員が先生の同じ説明を聞くのではなく、その子どもに応じたレベルの問題をそれぞれ取り組むことで、基礎基本を確実に定着させようとする取り組みです。
現在はそのようなタブレット学習教材が多く登場していますが、課題も多くあり、まだまだ発展途上の取り組みです。
このようなタブレット学習教材のメリットは、予習や復習に取り組めること、できるからどんどん進めようという自発的な学習に導きやすい点にあります。
家庭でもできるタブレット学習教材
小学校低学年から塾に通わせるには、金銭面や送り迎え、何より子どもを無理矢理勉強させる抵抗感などでデメリットがあると思います。そこで私がおすすめしたいのは自宅でできるタブレット学習教材です。
タブレット学習教材RISU算数では自分のペースでいつでもどこでも算数の学習ができ、塾に通うよりも安価に算数の力を伸ばすことができます。算数の基礎を定着させるような工夫が随所に見られ、1日10分でも学習していけば確実に算数の力の土台を築くことができるようになっています。
分からないところは質問でき、弱点などのフィードバックもしてくれるので、塾に通わせることに抵抗のある小学生年代にはピッタリとなっています。
投稿者プロフィール
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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