モンスターペアレントとは、子どもの教育に関して過度に干渉し、学校や教職員に対して過大な要求や不適切なクレームを言ってくる親を指す言葉です。この問題は年々深刻化していて、その要求もエスカレートするいっぽうです。

 今回の記事は、現場で働いていて、実際に私が勤めていた学校が経験したモンスターペアレントの要求を15個紹介したいと思います。

数学の先生

ほとんど僕が勤めていた学校であった実話です!

 学校で汚した服は学校で洗え!

 グラウンドで行う学校の体育では、子どもが転んだりして体操着が汚れることは当然あります。これに対して、「毎日のように体操服を汚して帰ってくる!いったいどんな授業をしているんだ!学校で洗え!」という要求でした。実際には体育中に子どもが体育にまじめに取り組まずに、砂遊びをしていたことが原因でした。

 担任のせいで成績が伸びない!

 中学校では、「この教科の先生の成績の付け方が納得できない!」や「この教科の先生ではうちの子は成績が伸びない!」というクレームは多いです。また、「担任と折り合いが悪いから学校生活が乱れて成績が伸びない!」というクレームは小学校でもあるようです。

 朝、子どもを迎えに来て欲しい

 これはクレームとは違いますが、平気でお願いしてくる保護者の方がいるのも事実です。親が仕事で子どもが学校に行くよりも早く家を出なくてならないご家庭に多いです。「私が仕事で子どもを起こせないので、先生、出勤前にうちによって起こしてもらえませんか?」というのが実際にあった要求です。

 プリントをもらってないのでお金は払わない!

 これは不登校の子どもの保護者が言ってきたものです。教科担任制の中学校では、欠席者の分のプリントなどは机の中に入れておき、それを担任の先生が回収して、不登校の生徒の家に持っていきます。どのように確認をしたのかは分かりませんが、すべて届いていないということで、教材費を払わないという要求をしてきたものです。

 スマホを取り上げていた期間の料金を払え!

 小学校や中学校では、基本的にスマホの持ち込みは禁止になっている学校がほとんどです。当然バレないように持ってくる子どももいます。決まりを守らずにスマホを持ってきているのを先生が見かけた場合は指導をして、一旦預かり、保護者に連絡をしてから返すという学校が多いです。

 このクレームを言われた学校では”保護者に返す”というルールになっていたようで、保護者に事の経緯を説明したところ、「すぐには取りに行けないので、明後日取りに行きます」ということでした。二日後に保護者が取りに来たところ、「預かっていた2日間の料金は学校が払ってもらえますよね?」と要求されたようです。

 学校行事の日程を変えろ!

 コロナ禍になってから、学校行事を簡素化したり、土日に開催していた行事を平日に開催したりする学校が多くなりました。私が勤めている学校に実際にあった保護者からの要求は、「平日は仕事を休めないので、休日に開催してほしい」という要求でした。

 私の知っている先生の学校では、「その週の土曜日はどうしても仕事で行けないので、次の週の土曜日に変えてくれないか」という要求があったそうです。

 夜7時に子どもを預かって!

 この要求をしてきたのは、不登校の生徒の保護者でした。昼に学校に行けなくて、親が夜勤で仕事で夜いないので、「夜の7時から授業をやってくれないか?」という要求でした。驚くことに、しばらくの期間やっていました(汗)

 夜2時間おきに起こしてトイレに行かせて

 これは修学旅行などの宿泊行事などである要求です。2時間おきに起こしてトイレに行かせないとお漏らしをしてしまうので、という理由でした。おむつをはかせたら良いのでは…と思うのですが、それは頑なに拒否して、起こしてもらっていました。

 廊下側は寒いから席替えをしろ!

 確かに冬の廊下側や窓側は比較的寒いですが、あなたが子どもが温かい所に移動するということは他の生徒が寒い所に移動するということなのですが、なかなかそれを言っても理解してもらえないのが現実です。

 あの生徒が嫌いだからトイレや階段を別にして

 ケンカのトラブルがあった生徒と顔を合わせてほしくないからという理由でした。これが「いじめ」が原因と言われてしまったら、学校側も拒否する事が難しく、実際にこの要求をされて、クラスの配置事態を大きく変えた学校もあります。

 三者面談を20時からにして!

 先生、子ども、親の三人で行われる三者面談ですが、多くの学校が平日の13時頃から17時の間で行われます。仕事をしている保護者の方は確かにこの時間に学校に来るのは簡単な事ではないですが、夜の20時に面談をしてくれと要求してくる保護者もいます。土日にやってくれという保護者もたまにいます。

 うちの子だけ特別な課題を出せ!

 例えば算数の授業で、授業の内容が簡単すぎるからといって、うちの子だけレベルの高い課題を出すように要求する保護者がいます。逆に、授業についていけないから前の学年の課題を与えてほしいという保護者もいるのですが、35人ほどいる教室で教えているのは先生一人。そんな中で、一人ひとりに対応できるほど、学校現場に余裕はないのが現状です。

 子供がケガしてるから家まで迎えに来て!

 子供が足にケガをしていて、自分が学校まで送っていけないからといって、学校に迎えに来るように要求する親がいます。学校の先生の勤務時間は基本的に8:30~なので、足を怪我していて可哀想ではありますが、このような個別な要求にこたえるのは難しいでしょう。

 体調不良なので修学旅行を延期して!

 修学旅行の直前に体調を崩してしまい、「2~3日延期してくれたら行けます」と交渉をしたそうですが、1年以上前から計画をしている修学旅行の日程をずらすことは何があってもできない相談ですね。

 修学旅行に限ったことではありませんが、学校行事を個人的な理由で日程を変えることは絶対にありえません。

 友達と離れたから席替えやりなおせ!

 これは、子供が席替えで仲の良い友達と離れてしまったことを親に伝え、親が「くじ引き」で席替えをしたことを知ったことから、このような電話をかけてきたという経緯です。

「運任せの決め方はどうなの?」や「席替えをしなければいけない校則でもあるの?」ということも言ったそうです。

 運動会をもう一回やれ!

 「なんでの子が参加していないのに運動会を開催したんだ!家に来て説明しろ!」

 こう言ったのは、ある小学校に通っている男の父親(無職)です。運動会に参加できなかった子供がかわいそうになり、担任と校長を家に呼んで運動会をもう一回開催しろと要求したようです。家に着いた時にはすでに酔っていたらしく、激怒して包丁まで持ち出したとか…。

 お前らがしっかり教育しろ!

 小学校の低学年のAさんとBさんが放課後に遊ぶ約束をしました。AさんはBさんの家に行くものの、Bさんは約束を忘れて家を留守にしていたそうです。それにも関わらず、Aさんは勝手にBさんの家に上がって遊んでいたようです。

 これに対してBさんの父親は学校に激怒。「お前らがしっかり教育してないから!」と担任の先生の指導を指摘し、その後しばらく、父親が学校に来て担任の先生の授業や普段の仕事を監視していたそうです。

数学の先生

こんなことされたら普通の精神状態ではいられませんね…

 食べられない分の給食費を返せ!

 アレルギーと言っているが、実は好き嫌いで給食を多く残す児童の母親が、「給食をほとんど食べられないから、その分の給食費を返してくれ」と学校に要求してきました。

 学校ではアレルギー対策をしていて、実際にアレルギー症状が出てしまうようなものはその子供には出さないように細心の注意を払っています。その子どもは好き嫌いがとても激しく、偏食だったとか。実際に食べられない物がたくさんあり、残していたようですが…。

 学校の絆創膏で足がかぶれた!

 学校の休み時間に、校庭で転んで足を軽くすりむいてしまった児童が保健室に来て、養護の先生に絆創膏を足に貼ってもらいました。その後、家に帰った児童は、絆創膏の部分が痒いと母親に訴えました。体質的にかぶれやすかったそうですが、「学校で貼った絆創膏のせいで足がかぶれた!」と学校に怒鳴り込んできたとか…。

 ケガをさせない誓約書を書け!

 学校には芸能活動などしている子供が稀にいます。そのような子供は芸能活動のために学校を休むことは珍しくないのですが…。

 この母親は、自分の子供がモデルの活動もしているから、学校の体育などの授業で絶対にケガをさせないという誓約書を書けと要求し、もし学校でケガした場合は責任を取れと言ったそうです。

 まとめ

 いかがだったでしょうか?これらの要求は私が経験した物にすぎないので、実際にはもっと驚くような要求をされたという先生も多いと思います。学校の立場が年々弱くなり、保護者の要求の拒否できない、生徒に指導したら「いきすぎた指導だ」などと言われている学校の現状が一刻も早く変わってくれることを願います。

 

 

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管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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