卒業式は生徒にとっても、学校の先生にとっても一番の晴れ舞台。これまでたいへんだったことがすべて吹き飛ぶような感動的なフィナーレにしたいと先生なら誰もが思うでしょう。

 しかし、最後の学活(ホームルーム)の時間に一体何をすれば良いか毎回悩むのではないでしょうか。コロナ禍になって、最後の学活に保護者が教室に行かないなど、変わったことも多くあります。

 この記事では私の15年間の教員生活の中で見てきた、または実践した最後の学活についてのネタ8選を紹介していきたいと思います。

 この記事を読んで、最後の学活で何をするかの参考にしていただけると幸いです。

数学の先生

子どもと過ごす最後の時間、一生の思い出に残る時間にできたら良いですね!

 集合写真のプレゼント

  春に桜の木の下で撮った写真や、体育祭、文化祭など、クラスの子どもが印象深い集合写真を額縁にいれて手渡すというものです。写真の裏に一言コメントを添えてあげると生徒は喜びますし、裏にコメントが書いてあることは伏せておくのも面白いかもしれませんね。

 一人ひとりに向けて手紙を書く

 1と一緒に行うのも一つの方法ですが、一人ひとりに多くの想い、伝えたいことが多くあれば、文章で手紙を送ってあげるのも良いでしょう。すでに通信表で所見を書いていると思うので、そこで伝えきれない思いがある場合はおすすめです。また、クラス全員に向けて手紙を読むということも演出としては良い方法でしょう。

 〇〇で賞

 これも1、2と併用ができますが、例えば「お掃除頑張ったで賞」や「一番発言したで賞」など、一人ひとりに違う賞状を作ってあげる方法です。対象年齢は少し低いかなと思いますが、小学生はとても盛り上がります。

 1年間のまとめ「〇年〇組新聞」

 1年間で撮った写真をカラー新聞で一人ひとりに配るやり方です。1年間のまとめとして「先生は、あの時実はこう思ってたよ」など、裏話などを書いてあげると子どもは喜びます。

 最後の合唱

 合唱コンクールなどがある学校では「最後のみんなで歌おう」というのも1つの方法です。これは合唱コンクールで優勝した等、合唱に対してかなり前向きなクラス限定ではありますが、うまくいけば感動的な最後の学活になるでしょう。

 生徒一人ひとりに話させる

 生徒一人ひとりに話させるのは先生な誰もが1度はやったことがあるでしょう。何も準備をせず行うと、淡白なコメントで終わってしまうので、お題を決めてあげると良いでしょう。

 例えば、1年間で1番印象深かったことや、次の学校で頑張りたいことなど、事前に決めて子どもに伝えておくと良いです。また、クラスの席をいつも通りの席ではなく、机は全部端に寄せて、椅子だけを円のようにしてみんなで向かい合うなど、座席も工夫してみるのも良いでしょう。

 ギター、ピアノの弾き語り

 これはギターやピアノを弾けることが前提となってしまいますが、普段子どもの前で歌わない先生であればインパクトは絶大です。私の同僚で楽器を使わずアカペラで歌う先生もいました。また、ギターやピアノの弾ける生徒に事前に声をかけておいてサプライズでコラボするのも面白いでしょう。

 動画を作る

 撮った写真をスライドショーにして流すよりも、1年間この最後の学活のために動画を撮り溜めておいて、感動的な音楽に合わせて動画編集をしてあげると子どもはとても喜びます。

 生徒のキャラクターやクラスの雰囲気にもよりますが、一人ひとりの入学当初の写真と、できるだけ最近の顔写真の比較や、最後のエンドロールで生徒一人ひとりの名前を流すのがおすすめの演出です。学校の先生をやっている上で、動画編集は今後身につけておきたい技能の1つです。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 まとめ

 いかがだったでしょうか。何年先生を経験しても、卒業式後の最後の学活は何をしようか迷いますよね。クラスの雰囲気や生徒の反応を予想すると、毎回同じにするわけにもいかなかったりします。

 いろんな人のいろんなやり方を参考にして、生徒にとっても先生にとっても最高のフィナーレにしていただけたらと思います。

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管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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