令和4年度の小中学校における不登校児童生徒の総数は約30万人で、過去最高となりました。

子供の不登校問題は、子供本人が苦しんでいるのはもちろんですが、親御さんも同じように苦しんでいることがほとんどです。

他の子は学校に行けているのに…。勉強が遅れることが心配…。

そのような焦りから言ってはいけない言葉を子供にかけてはいないでしょうか?

今回の記事は、不登校または不登校気味の子供に言ってはいけない言葉10選を紹介したいと思います。これらの言葉は、学校へ復帰させるどころか不登校問題を長引かせる結果にもなりかねないので、言ってしまってないか確認しながら読んでください。

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 学校に行かないと将来困るよ?

子供の不登校や多様性が認められる風潮のある現代では、「学校に行きなさい!」と直接的に叱る親は減ってきているかもしれません。

しかし、遠回しに「学校に行かないと将来困るよ?」や「学校に行かないで大人になったら何するの?」と聞いてしまってはいないでしょうか?

これらの声掛けは、極端に言ってしまえば「脅迫」になります。子供は「学校に行かないと今後どうなるか知らないよ」と言うニュアンスで受け取ってしまいます。

子供は、学校に行かないと将来困るなんていうことは頭の中では分かっています。でも、行けないという困り感を持っているから、SOSを出しているのです。

子供のSOSに対して、「脅迫」で応えるのは、子供を更に精神的に追い詰めてしまう結果になりかねません。

 どうして学校に行けないの!?

子供が学校へ行けない理由を確認することはとても重要です。

しかし、行けない理由を尋ねるのであれば「何かあったの?」や「何か困っていることがあるの?」と尋ねた方が良いです。

「どうして学校に行けないの?」という質問は、子供にとって大いにプレッシャーになります。「学校へ行けない自分は悪い子だ」と自分を責めるようになってしまうかもしれません。

また、このように理由を聞いたとしても、友達が嫌、先生が嫌、体育の授業が嫌と、日ごろ嫌だと思っていることを思いついた限り言うだけになります。

原因がはっきりしている不登校は滅多にありません。「どうして学校に行けないの」と言う声掛けは、不登校の原因をわざわざ作り出すことにもなりかねませんので、注意が必要です。

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 みんなはちゃんと行っているよ?

「みんなはちゃんと行っている」と言う言葉は、「他の子はできているのに、なぜあなたはできないの?」という周りの子との「比較」になります。

比較され、「他の子はできているのにあなたはできない」とあなたは劣っているということを伝えるこの言葉も、子供にとってはかなりのNGワードです。

「自分はいけない子」「自分は他の子よりもダメな子」と自己肯定感を下げさせる言葉は言うべきではありません。

不登校の子供は総じて自己肯定感の低い子供が多いです。子供の不登校問題を解決したいのであれば自己肯定感を上げる声掛けをするべきです。

「すごいね」「よく頑張ったね」「自分の気持ちを正直に言ってくれてありがとう」など、1日10回、20回褒めることで、子供は親からの愛情を確認することができ、自己肯定感を上げることができます。

 学校(周り)が悪いよね

「それは先生が悪いね」「友達のここが悪いね」「周りのせいだね」

明らかに先生が悪い、友達が悪い、実際にそのような場合もあるでしょう。

しかし、それを子供の前で言うことは、子供にとって良い影響はありません。このような言葉は子供の他責思考を促進してしまいます。

何があっても自分は悪くない、自分がこうなったのはあの人のせいだ、と問題があったとき他人、学校、周りの環境のせいにする思考が子供の中に根付いてしまいます。

実際に学校や先生に悪いことがあれば、大人同士で直接話し合いをして、問題を解決すれば済むことです。

わざわざ子供に「学校が悪いよね」と伝えることは、子供の成長には良いこととは言えません。

 学校行くって約束したでしょ!?

不登校の子供の多くは、前日の夜は「明日は行けるかもしれない」と言い、準備まではするのですが、朝起きていざ学校へ行こうとするとやっぱりダメ、というケースは非常に多いです。

この時のNGワードは、「学校行くって約束したでしょ」や「昨日は行くって言ったじゃない」などの言葉です。

親としても期待を裏切られて気持ちになり、このような言葉がつい口から出てしまうかもしれませんね。しかし、そこはグッとこらえて「分かった。明日また頑張ってみようか?」などの言葉をかけてあげてください。

不登校の子供が「明日なら行けるかも」と言ったとしても、そう簡単にはいかないことを親は知っておく必要があります。

不登校問題は数週間や一か月程度の期間でどうにかなるような問題ではありません。長いスパンで子供を見守るという気持ちが親には大切です。

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 まとめ

親の子供への声掛けは、我々大人が思っている以上に子供を良い方向に向かせることができる反面、悪い効果をもたらすこともあります。

毎日会話をするからこそ、その小さな積み重ねが子供に大きな影響があることを自覚することが大切です。

これらの声掛けがNGだと知らなかった人も、明日からの声掛けを少し意識して子供を見守ってみてください。

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管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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