親族が亡くなったとき、葬儀の参加のために学校を休まなければいけない時ありますよね。

 子供が受験などを控えている場合、誰の葬儀であれば忌引きになるのか、忌引きになるのであれば何日間休むことができるのか、また、受験などへの影響も気になりますよね!

 この記事では15年間中学校の教員をやっている僕が、忌引きについて解説していきたいと思います!

数学の先生

「忌引き」はしっかりとした規定があるから注意しよう!

この記事を読んで分かること

・忌引きになる親族の範囲

・忌引きで何日間休めるのか

 忌引きは出席停止扱い

 忌引きで学校を欠席した場合は、公欠扱いになります。よって、出席日数と授業日数の両方が減ることにになるため、忌引きで休んでも出席日数に影響することはありません。

 つまり、1年間の中で、忌引きのみで3日間休んだとしても、皆勤賞という扱いになります。

 ただし、忌引きは出席日数が増えるわけではないので、単位認定や新旧に必要な出席日数が決まっている学校の場合は注意が必要です。

 忌引きになる親族の範囲

 一般的に「忌引き」が適用されるのは「三親等」までです。三親等は、本人から見て血縁関係の近い間柄の人です。

一親等

 子供から見て、お父さんお母さんは一親等にあたります。忌引きの期間は通常7日間から10日間が認めれらます。これは親族関係の中で、最も直接的な繋がりがあるので、最も長い期間が設定されています。

二親等

 子供からみて兄弟姉妹おじいちゃんおばあちゃんが二親等になります。二親等の場合は、3日間から5日間が認められます。

三親等

 ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん、甥、姪、叔父と叔母が三親等になります。三親等の場合は1日から3日間とされています。三親等の親族はやや遠い関係にあるため、日数も短くなっています。

 学校は何日間休める?

 まとめると下の表のようになります。

 一親等のお父さんとお母さんは7日、二親等の祖父祖母、兄弟姉妹は3日、三親等の叔父叔母、曾祖父曾祖母は1日の忌引きとなります。

 それ以上休む場合は、欠席扱いになります。

 距離も考慮される

 学校では、遠方での葬儀参加のために「忌引き」として休める日数が増えることがあります。

 葬儀場所が遠方である場合、移動に必要な時間が考慮されます。例えば飛行機で数時間の距離にある場合、移動日全体を休暇として計上できることがあります。

 例えば、曾祖父が無くなった場合、本来忌引きとして出席扱いになるのは1日ですが、移動距離が長い場合、行きで1日、帰りでもう1日の計3日間が忌引き扱いとなる場合があります。

 学校への連絡方法

 学校へ忌引きを伝える際の連絡方法は、小学校、中学校、高校、学校の方針によって多少異なっている場合がありますが、基本的には電話連絡が良いです。メールやオンラインシステムで書き込んでも良いのですが、誰が亡くなったかなどの個人情報が多くの先生の目に入ってしまいます。

電話連絡での注意点

 基本的には担任の先生に電話連絡することが基本です。忌引きで休む理由、期間、誰が亡くなったのか、遠方の場合は、移動で忌引きが認められる日数を確認しましょう。

 もし、担任の先生に繋がらない場合は、伝言でもOKです。子供とどのような関係の誰が亡くなり、いつからいつまで学校を欠席するかを伝えてもらいましょう。

 必要書類はある?

 基本的には公立の小学校や中学校では証明書などを求められることはありませんが、一部の私立の高校などは、葬儀の招待状や証明書を事務室に提出する場合がありますので、電話連絡の際に確認しましょう。

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現役で中学数学を教えている先生。数学のプリントやICT関連の情報を発信していきます。
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