著書「五体不満足」で有名な乙武洋匡さんは、障害を持ちながらも多くの人に影響を与えてきました。しかし、彼が公立小学校の教員だったことはあまり知られていません。

 この記事では、乙武さんがどこの学校で勤務していたのか、教員時代に受けたイジメについてまとめました。

数学の先生

乙武さんって公立小学校の先生だったんですね!

 乙武洋匡さんの略歴

 名前:乙武 洋匡(おとたけ ひろただ)

 年齢:1976年4月6日生まれ(47歳)

 出身地:東京都新宿区

 育ち:父の転勤により、東京都内の各地で育つ

 家計:祖父は香川県綾歌郡綾川町出身

 障害:先天性四肢欠損症、日常生活で電動車椅子を使用している

 出身校:世田谷区立用賀小学校、世田谷区立用賀中学校、東京都立戸山高等学校、早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業。その後、明星大学通信教育課程人文学部に学士入学

 キャリア初期:大学時代に地域活動に参加、NHK番組出演をきっかけに「五大不満足」を執筆し、大ベストセラーに

 社会貢献:「まちの保育園小竹向原」創設。教員の給与制度や労働条件に改善に向けた活動に積極的に関与

 教育界に進出:新宿区の非常勤職員を経て、小学校教諭免許状を取得。杉並区立第四小学校で任期つき講師として勤務

 乙武洋匡さんは、障害を持ちながらも多彩な経歴と社会への貢献で知られています。教育者、作家、社会活動家として、特に教育分野において多いな影響力を持つ人物です。

 乙武さんは元教員?

 2005年4月、乙武さんは東京都新宿区教育委員会の非常勤職員として、「子どもの生き方パートナー」という教育活動をスタートさせる傍ら、明星大学の教育通信課程を学び、2007年2月に小学校教諭二種免許状を取得しました。

 2007年4月、杉並区立杉並第四小学校教諭として教壇に立ち、2010年3月までの3年間、教員として勤務していました。同年9月に3年間の教員生活を基にした小説「だいじょうぶ3組」を発表し、現在はメディアを通して教育現場で得た経験を発信する活動をしています。

 乙武さんはなぜ教員になった?

 乙武さんが教員の道を選んだ背景には、彼自身の人生経験と深い教育への情熱がありました。

 乙武さんは先天性四肢欠損症という障害を持って打荒れましたが、これを決して障害ととらえず、自信の特性として受け入れ、多くの困難を乗り越えてきました。大学時代に出版した「五体不満足」では、障害に対する前向きな姿勢と障害を持つことの本質について語っており、多くの人々に影響を与えました。

 自信の経験から得た教訓と価値観を子供に伝えることの重要性を強く感じており、自分の「できないこと」を生徒に正直に伝え、子供たちからの支援を受け入れることで、相互支援の精神を育むものでした。

 乙武さんのメッセージは、教育が単に知識を伝える場であるだけでなく、人として成長するための支援を提供する場であるべきだという強い信念があったからこそ、教員という道を選んだのです。

 教員時代にイジメ受けていた⁉

 乙武さんは高円寺の駅前にある杉並区立杉並第四小学校で3年間の教員生活を送り、2年目には3年生、3年目には4年生の担任もしていました。かけがえのない時間だったと語る一方、すべたが良い思い出だったわけでもないようです。

 一番苦労したことを「職員室での人間関係」だったと語る乙武さん。職員室でいじめを受けていたと言います。

 校長先生から言われた一言

 4月1日、春休みでまだ子供は登校していないが、これから頑張るぞと意気込んでいた時、校長先生に校長室に呼ばれたそうです。校長先生は驚くような言葉を言いました。

「乙武先生が学校にいらっしゃることを快く思っていない先生もいらっしゃるので、色々と気を付けてください。」と言ったそうです。これが始まりでした。

 4月の歓送迎会で

 4月で異動した先生の送別会と、赴任してきた先生を歓迎する宴会があり、2~3時間の宴会の後、幹事の先生が会計をしている間、店の外の歩道で話をしているとき、いろんな先生に挨拶をしていたらある先生が、「どうせ腰掛けなんでしょ?」と言ったそうです。

 この出来事は、これから頑張ろうと意気込んでいた乙武さんに大きなショックを与えたと言います。

 教室で授業準備をしていたら

 上記以外にも、挨拶をされなかったり、職員室で小言を言われたりするのが嫌で、子どもが帰ったあとは教室に残って次の日の授業の準備をしていた乙武さん。

 そこにわざわざ職員室から上がってきて、「あら、こんなとこで仕事していたの?今職員室でみんなあなた悪口言ってたわよ。」と言ってきたそうです。

 給特法の廃止を求める

 2024年4月14日に開かれた中教審の特別部会で、「教員給与特措法(給特法)」について議論がされました。日本の公立教員は、この法律により、残業代が支払われず、代わりに基本給の4%の教育調整額が一律で上乗せされるという現行制度が、「定額働かせ放題」と社会問題になっています。

 これに対し、乙武さんは「すべては子供たちのためにという金科玉条によって、無償労働を強いられているのが現状。給特法の廃止にこだわっている理由は、定額働かせ放題という仕組みを破壊しなければ、根本は解決しないから。教育調整額が4%が10%になったところで、いくら残業しても残業代が払われないということに変わりはない。」と話しています。

 

 

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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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