学校に行くことが精神的に辛いときって誰にでもありますよね。
授業が嫌な時、友達との関係が気まずい時、担任の先生が嫌な時、音楽のテスト、発表、運動会などの行事、人が大勢いるところが苦手…。
人それぞれ好みがあるように、嫌だと感じることも人それぞれです。
何らかの理由で「学校に行きたくない…」と思うことは決して悪いことでも珍しいことでもなく、誰もが抱く、ごく普通の感情なので、決して自分を責めてはいけません。
この記事では、現役で先生をやっている私が、学校に行きたくないと言えなくて困っている時の対処法を紹介していきたいと思います。
学校に行きたくないと思っている人はぜひ読んでみてね!
目次
ラインやメールで相談する
親に直接「学校に行きたくない」と言ったら怒られてしまいそう…と思っている人も多いでしょう。
実際に親の世代は「学校に行けない子は悪い子!」と教えられてきた世代なので、無理もありません。しかし、年々、不登校の子どもが増加し、子どもの多様性を重視する社会になってきていることも知っているはずです。
親に話したら「あまえてるだけでしょ!」と言われそうであれば、ラインやメールなどで伝えることで、真剣さと深刻さを伝えることができるかもしれません。
直接では言いにくいことも言えるかも!
「仕事行きたくないと思う時ある?」と聞いてみる
いきなり「学校に行きたくない」と伝えるのではなく、少し遠回しに話をしましょう。
例えば、「お父さんは、仕事に行きたくないって思う時ある?」という質問です。親もバカではないので、急にそんな質問をされれば、子どもが何かを悩んでいるのかも…と思います。
もしかしたら、「お父さんは仕事に行きたくないと思ったときは〇〇しているよ」と、参考になるアドバイスを聞ける可能性もあります。
親はちゃんとあなたのことを注意深く見てるよ!
何で困っているかを伝える
自分の困っていることを言葉にするのは少し難易度が高いかもしれません。実際に、最近の不登校になる子どもの特徴として「理由が分からない」という子どもは増えています。
もし、困っていることが具体的にあるのなら、「〇〇の勉強が分からなくて困っている」「〇〇ちゃんと気まずい」「運動会が嫌で」と親に伝えましょう。
しっかりと「何で困っているか伝える」ことで、親に深刻さが伝わります。
言葉にするのが難しいのなら、手紙で伝えるのも良いかも
家でどのように過ごすか親に伝える
子供が学校を休みたいと言ったら、親は「サボりたいだけなのでは…」と少なからず思うはずです。
そこで、親に学校を休むと伝えるのであれば、家でどのように過ごすかをセットで伝えてください。「学校を休んで、ずっと家でゲームやりまーす」と言って、学校を休ませてくれる親はまずいないでしょう。
朝は何時に起きるのか、何時から何時までは勉強をして、家のお手伝いをする、などをセットで伝えることによって「サボりたいだけではないんだな」と親に思ってもらうことができます。
親は子供が一日中だらけて過ごすことを心配してるよ!
前日の夜に伝える
学校に行く前の朝に伝えることはやめましょう。大人でも朝は仕事に行きたくないと思っているので、「あまえているだけだ」と思われてしまいます。
また、朝は親も時間がなくバタバタしていると思うので、話を真剣に聞いてくれないかもしれません。
そこで、学校が終わったあとの夕方や前日の夜に、学校に行きたくないことを伝えてください。親に真剣さが伝わるはずですし、しっかりと話を聞いてくれるはずです。
親もちゃんと聞いてくれるタイミングで伝えよう!
チャイルドラインに電話で相談
チャイルドラインとは、いじめや虐待などを受ける子どもの相談窓口として電話カウンセリングを行う慈善活動です。
電話やチャットでつながり、辛い時、寂しい時、いつでも話を聞いてくれ、相談に乗ってくれます。
親や先生、身の回りの人に相談できないときはチャイルドラインを活用してみください。
学校のお手紙でも配られてるよ!
スクールカウンセラーに相談
スクールカウンセラーとは、学校に配属されている、生徒や保護者の心のケアをお仕事にしている人のことです。
スクールカウンセラーの先生は学校での人間関係や、家庭の問題など、様々な相談に乗ってくれます。
スクールカウンセラーは毎日いるわけではありませんが、学校教育法施行規則というもので学校に1人はいるはずなので、自分の学校のスクールカウンセラーが誰なのかをまずはチェックしてみましょう。
スクールカウンセラーは話を聞くプロ!頼っても大丈夫!
先生に相談してみる
先生に相談できるのであれば絶対に相談した方が良いですが、必ず担任の先生に相談する必要はありません。
自分の話しやすい先生がいれば、その先生にまずは話してみると良いでしょう。
もし、他の人には知られてくないのであれば「親には言わないで」「他の先生には言わないで」と言っておきましょう。
逆に「親に伝えてほしい」と言ってみることもできますし、相談に乗ってくれるはずです。
自分の相談しやすい先生に言っていみて!
保健室の先生に相談してみる
保健室にはケガ人や病人を休ませる機能のほかに、相談に乗るという役割もあります。
女の子特有の悩みであれば、保健室の先生に相談してみることも良いでしょう。
また、学校によっては「保健室登校」などの「別室登校」などを認めている学校も多いので、そのあたりの話も相談してみてください。
保健室の先生に相談する生徒は多いんだよ!
まず友達に話す
学校に行きたくないと思っているのはあなただけではないはずです。
相談に乗ってくれる友達がいるのであれば思い切って話してみてください。
自分の思いを言葉にするだけでも、気持ちが少し楽になるかもしれませんし、相手が大人でない方が話しやすいこともあるでしょう。
友達みしか話せないこともあるよね!
まとめ
いかがだったでしょうか?令和4年度における不登校児童生徒数は約30万人と、毎年のように過去最多を更新しています。
何らかの理由で学校に行きたくないと思う子どもは思っているよりもたくさんいるのです。
悩んでいるのはあなただけではないですし、「学校の行けないことは悪いこと」ではないことをしっかりと覚えておいてください。
1人で悩んでいても良いことは絶対にありません。助けてほしい時に「助けて」と言うことはカッコ悪いことではありません。
この記事で、あなたの悩みが少しでも解決する方向に役立てていただけたら幸いです。
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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