中学受験は算数で決まる」という言葉があるほど、中学受験において「算数」という科目は重要な科目です。しかし、算数は得意不得意がハッキリと別れる科目です。算数の点数が伸びなくて困っている人はとても多いと思います。

 この記事では、そんな算数の勉強方法や、苦手克服の方法を紹介していきたいと思います!

この記事はこんな人におすすめ!

  • 算数の点数が伸びなくて困っている人
  • 算数の苦手を克服したいと思っている人
数学の先生

15年間中学で数学を教えている私が解説します!

 中学受験で算数が重要な理由

 なぜ「中学受験は算数で決まる」と言われているのか。

 年々と中学受験算数の問題の難易度は上がっています。公立小学校の算数の授業では、受験の算数のレベルの問題はほとんどやることはありません。

 問題の意味を理解するための国語力がなければ、算数の問題も解くことはできません。しかし、中学受験をするような子供の国語力はそれほど大きな差はありません。

 得意不得意、思考力や発想力が試される算数こそ、他の子と差がつく教科なのです。

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 基礎という名の土台を作る

 まず大前提として、算数は積み重ねの学問であることを念頭においてください。

 算数が苦手な子供が、6年生から挽回しようと思ってもかなり厳しいでしょう。算数の力だけは、長い時間をかけて積み重ねていかなければ、基礎という土台を築くことはできません。

 短時間で受験勉強をしようとすると、基礎を疎かにして、過去問や応用問題ばかりに手を出した結果、やったことのある問題は解けるけど、ちょっとでも問題の傾向が変わると途端に解けなくなってしまうという現象が起きます。

 基礎をしっかりと定着させれば、どんな応用問題が出てきても、対応できる本当の意味での実力を身に付けることができます。

 算数は長い時間をかけて計算力、論理的思考力、そしてそれらを使った応用力を身に付けることができるように、できるだけ早い段階から受験を意識して勉強に取り組むことが大切です。

数学の先生

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 苦手意識を克服する心理戦略

 算数において苦手意識を持つことには、良いことは何一つありません。私が思うに、算数に対するネガティブな感情は、算数の学習をする上で障壁となってしまうと思います。

 苦手意識を克服する一番の方法は、「成功体験を積み重ねる」こと。成功体験とは、どんな解法だったとしても、自分が書いた答えが模範解答と同じだった時の喜びを積み重ねることです。

 自分が考えて考えて考え抜いて出した一つの答えが、正解だった喜びをできるだけ多く味わう事、それは真剣に考えた分だけその喜びは大きくなり、苦手意識を克服する重要なファクターになるはずです。

 また、達成可能な目標を設定し、スモールステップで行っていくのも良いでしょう。例えばテストで50点を取る、80点を取る、90点を取るなど、少しずつ目標を高くしていき、目標達成という成功体験を積み重ねることもとても重要です。

数学の先生

成功体験を積み重ねて、「自信」をつけること!

 算数を伸ばす勉強方法

 算数の力を伸ばす勉強方法を紹介したいと思います。

 算数の力をつける勉強方法としておすすめしたいのは、まずは「問題集を1冊にしぼる」ということです。

 学校のドリル、塾のテキスト、市販の問題集と、やらなければいけない物もあると思いますが、まずは1冊を完璧に理解することから始めてみてください。

 算数の問題は理論上は基礎さえ完璧であればテストで100点を取れます。なぜならばどんなに変わった応用問題が出ようとも、実際に解答者が行う作業は基礎でしかないからです。

 応用問題が難しいのは、どの「基礎」を使えばよいかを判断する、「ひらめき」が必要になるからです。

 つまり、問題集を1冊完璧に理解することができれば、どんな問題が出ようとも、同じ作業で問題を解くことができるからです。(ひらめきは必要ですが)

 基礎を固めるという意味でも、問題集を1冊完璧に理解し、その後、いろんな応用問題を解いて経験値を積み重ねることが大切です。過去問を解いて問題の傾向を探ることも有効でしょう。

 過去の入試問題から学べる事

 算数の基礎が固まったら、過去問を解いてみましょう。過去問を解くことのメリットは大きく3つあると思っています。

1.出題傾向を把握できる

 学校にはそれぞれ出題傾向が必ずあります。過去問を解くことにより、どんな問題がどれくらいの配点で出るのかを把握しましょう。傾向がよく分からなくても、例えば基礎的な問題が何点分出題されて、応用的な問題が何点分出題されるかを確認染してみましょう。

2.自分の弱点の発見

 実践的なテストの問題を解くことにより、自分が解けない問題の傾向も分かるはずです。自分の弱点が理解できたら、もう一度基礎に戻ってみましょう。

3.時間配分の練習

 実際に時間を計って過去問を解くことも大切です。制限時間以内に解けるか、どんな問題に自分は時間がかかるのか、また、どの問題にどれくらいの時間をかけるべきかなど、より実践的なスキルを身に付けることができます。

 まとめ

 算数の力をつけるためには基本的な概念の理解が1番重要になります。数か月後の受験のために0から取り組んでいては、本当の算数の実力がつくことはありません。何年もかけて強固な算数の基礎を築き、そのうえで、応用的な問題にチャレンジするようにしましょう。

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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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