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小学校低学年の子どもを持つ親や、担任をしている先生に多い悩みごとのひとつが、「子どもが授業中に立ち歩いていまう」「教室を飛び出してしまう」という悩みです。子どもが授業中に教室の外に出て行ってしまうと、そのたびに先生が追いかけたり、声をかけをします。親も家庭でどう言い聞かせればよいか分からず困ってしまいます。
この記事では、授業中に落ち着いて座っていられない子どもに対して親と先生ができることを書いていきます。
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この記事はこんな人におすすめ!
- 教室から飛び出してしまう子どもにどんな声掛けをすれば良いか分からない保護者の方
- 授業中落ち着いて座っていられない子どもに対してどんな対応をすればよいか困っている先生
子どもが教室を飛び出す理由を考える
学校では、子どもが教室から飛び出してしまったときには、担任の先生やその授業を教えていた教科の先生が追いかけて声をかけるのが基本ですが、教室にいる他の子どもを放置することができない場合は、職員室にいる他の先生が対応する場合があります。いずれにしても子どもの話を聞くでしょう。そのような状況が何度も続くと、先生たちも対応に苦慮します。
まずは学校や家庭で、子どもにどうして飛び出したのかを聞き、「教室を飛び出す理由」を理解することで、対応する策を考えましょう。
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多い理由は「人間関係のこじれ」
教室を飛び出す理由として多いのは「人間関係のこじれ」によって強いストレスがかかっているパターンです。子どもがストレスによりパニックになって教室を飛び出してしまうのです。そのような子どもは授業中のふとした場面で、嫌なことがフラッシュバックしてしまいます。そのような場合は、関係している子ども同士で話を解決することができれば、飛び出すことは減っていくでしょう。
明確な理由がない場合
上記のように明確な理由があれば対応策も考えやすいですが、理由がはっきりしないことは少なくありません。子どもの口からハッキリとした理由がない場合、「授業についていけないストレス」「ささいな刺激に負けてしまう」という理由があるときも、子どもは椅子に座っていられずに、フラッと教室から出て行ってしまうことがあります。
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授業についていけないストレス
これは学習障害(LD)に多く見られるパターンです。このような子は、他の子と比べて学習のやり方や、ペースが違う場合があります。難しすぎて参加できない状態になってしまわないよう、授業内容を分かりやすく調整したり、言い回しを変えたりすると、子どもが参加しやすくなります。また、教科によっては個別対応をした方が効果的な場合もあります。
些細な刺激に負けてしまう
これは注意欠陥・多動症(ADHD)の子どもに多く見られるパターンです。年齢とともに症状がやわらいでくることが多いですが、小学校低学年にはこのパターンが一番多く見られます。ADHDの子どもは注意が他に逸れやすいので、子どもが見える範囲の掲示物を減らしたり、カーテンを閉めるなど、余計なものに気を取られないような環境を作る工夫が必要になります。
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教室にいられるような工夫をする
子どもが失敗してから大人が対応するという形にならないように、子どもが教室にいられる工夫をまずはしてみましょう。子どもが注意されて「自分はダメだ」と感じさせてはいけません。日頃、困り感の強い環境で日々を過ごしている子どもに無益な失敗をさせないような、予防的な対策を心がけましょう。
授業の内容を変える、友達との人間関係に気を配る、注意が逸れるような掲示物は貼らないなど、子どもが教室を飛び出してしまう理由によって必要な対応は異なります。親と先生が協力して、その子に合った環境を整えてあげましょう。
まとめ
子どもが教室を飛び出すのは、多くの場合、学習環境と子どもの特性が合っていないことが理由です。注意されれば席に戻る、くらいの場合であればそれほど心配することはありません。
しかし、何度も飛び出してしまい、注意を受けても変わらないのであれば、しっかりと工夫と対策を考える必要があるでしょう。教室を飛び出す子どもが悪いと考えるのではなく、「子どもの特性と環境の相性が悪い」と考え、その子に合った環境を親と先生が協力をして整えてあげることが大切です。
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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