
「5 分って何時間?」「150 秒って何分?」
小学校6年生の算数には、分数のかけ算、分数のわり算が登場します。分数というだけで子どもは苦手なのですが…
僕は2年連続で小学校6年生の算数を教えましたが、分数は間違いなく、小学校の算数で1、2をあらそうほど子どもたちがつまずく割合の高い単元です。
この単元の中には分を時間になおす問題や、秒を分になおす問題が登場します。
この単元は、子どもたちが理解するのが難しい問題であるのと同時に、先生たちも教えるのが難しい単元でもあります。
本記事では、分数を使って「分を時間に、秒を分になおす」問題の解説方法をご紹介したいと思います。

画像を使って分かりやすく解説をするよ!

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この質問に答えられるのは5人に1人くらい

僕は必ず教える前にこの質問をします。
「5分が何時間で、24分が何時間かわかる?答え方は分数でも小数でも良いよ」と言います。
この両方の質問に答えられるのは、5人に1人くらいでしょうか。
小6算数を教えていて、わかったのですが、この問題に答えられない多くの子は問題を難しく考えすぎているということです。
算数が苦手な子は、質問した瞬間に「わかんな〜い」と言い、中間層の子はなんとか分数の計算を使って答えを出そうとします。
分数の計算を使って解こうとするのは、この問題が「分数のかけ算」の単元の途中で出てくるからです。
ここまで分数×分数や、分数×整数をやってきているので、何か分数をかければ答えが出ると考えるわけですね。もちろん、それは悪いことではありません。
分数とはピザである

ここで子どもたちに必ず伝えてほしことは、分数とはピザであるということです。
分数をピザに例えて教えるということは、みなさん結構やることですよね。珍しいことではないのですが、これが想像以上に大事です。
この考え方が基本にして奥義です。
この抽象的で分かりにくい分数を、いかに目で見える形で具体化してイメージするかが非常に大事です。
「ピザ食べるとき、必ず切って食べるよね?」
「その切った1つ1つが分数なんだよ」
次に具体的に見せます。

画像左「ピザを4枚に切ったうちの1枚は、4分の1」
画像中「ピザを8枚に切ったうちの3枚は、8分の3」
画像右「ピザを12枚に切ったうちの1枚は、12分の1」
ここまでは、ほとんどの子どもが理解できると思います。
この知識が1番の基盤になります。
逆に言うとこの知識さえあれば、分を時間に、秒を分になおす問題は解くことができます。
「みんながおうちでピザを食べるとき、どんなふうに切る?」なんていうふうに問いかけて、普段食べるピザが何枚に切られているか想像させるといいでしょう。
ちなみに配達のピザは基本的にMサイズで8枚切り、Lサイズで12枚切りのようです。
だから、多くの子はピザを食べるときは8枚に切ったうちの1枚か、12枚に切ったうちの1枚ということになると思います。その辺お教えてあげると良いかもしれませんね。
(自分が普段食べているピザがどれくらいの大きさか思い出すのも学習になると思います)
そこから、普段自分は何分の何枚ピザを食べるか想像させると、分数がイメージしやすいものになるかもしれません。
ピザも時計も同じ

「分数はピザである」ということがわかれば、時計も同じように考えることができますよね。
教室にある時計を見ながら説明するとよいかもしれません。教室に置いてある時計がデジタルってことはないと思いますので。
下の時計の画像のように、まずは子どもたちに、5分が何時間かを考えさせてみましょう。

「時計もピザと同じだということがわかれば、もうみんなは分→時間に直すことがもうできるよ」
こういうと、子どもたちは「なんで?」のような顔をするでしょう。
そのあと、このように発問をしてみてください。「5分が何時間か考えてみて」
おそらくこの段階では多くの子どもがまだ分からないでしょう。
その後、「5分が時計を何分に切ったうちの何枚分かを考えて」と考え方のヒントを与えます。
5分は1時なわけですから、12枚に切ったうちの1枚ということになりますので、12分の1時間ということになります。
その後、15分が何時間か、50分が何時間かを考えさせましょう。
時計がなくても…

15分は4つに切ったうちの1つ分、50分は6つに切ったうちの5つ分になります。
ここまでいったら、子どもにこのように言ってあげてください、「もうどんな問題でも解けるよ」
理想はこの後、子どもたちから「時計があるから簡単なんでしょ?」や「キリの悪い数字(24分)とかはわからくない?」という疑問を引き出したいです。

子どもたちから引き出せなければ、
「時計がなくても、もうわかるよね?」とか「24分とかキリの悪い数字はわかる?」と発問してみましょう。
この段階で、24分が何時間かわかる子は半分くらいでしょうか。

時計というのは60分の中の何分か?ということなので、難しく考える必要は全くありません。
7分であれば、【60分の7】時間ですし、49分であれば【60分の49】時間ということになります。
つまり、24分は【60分の24】、つまり約分すると【5分の2】時間ということになります。
つまりこの種類の問題は、60分の○】時間、約分する必要がある場合は約分をする。ということですね。
理解を深める問題を解く
ここまで説明したら、理解を深める問題を解いてみましょう。
下の画像のように、少し難しい問題に中ボスやラスボスなどの名前をつけると、算数の得意な子どももやる気になってくれます。

まとめ
分や秒を分数を使って時間に置き換える問題は、60という基準量を「円を等分した一部」として捉えられるかがポイントです。
- ピザ→時計 のモデルで、分数を目で見えるものと理解する
- ○/60 → 約分の2ステップで解けることを理解する
この流れで押さえれば、子どもたちは「分数のかけ算単元=苦手」の壁を越え、単位換算を数の構造として理解できるようになります。
授業で使ったスライドや練習プリントは、復習用に家庭学習へ持ち帰らせると定着率がさらに上がります。
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投稿者プロフィール

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教育×ICTクリエイター|教育メディア運営
教員15年→2026/3退職 中学数学13年+小6算数専科2年
Apple Teacher・Kahoot!認定クリエイター
書籍「算数から数学への壁」(エール出版社)
授業で使える算数・数学問題、思考力を育てるクイズ、ICT活用法を発信。
これまでに5種類の兼業を経験し、ストック型副業で月10万円の収益を構築。
電子書籍「論理的思考問題50」はAmazonベストセラー第7位を獲得。
現在は教育コンテンツ制作、デジタル教材開発、教員の働き方や副業について発信中。
SNS総フォロワー数は約3万人。
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