算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

 皆さんは夏休みや冬休みの長期休業明けの最初の授業って、どんな授業をしますか?休み明けのや年度初めの授業って何か子供の心を掴むことしたいと思っていませんか?

 今回は、約15年数学の教員をしている僕が、長期休業明けや年度初めの最初の授業で行う、【柿のたね争奪戦】という頭を使う遊びについて解説をしていきたいと思います!

 算数や数学の授業、または学級レクなどでも使うことができるので、ぜひ参考にしてみてください!対象年齢は小学校高学年~中学生くらいになると思います!

数学の先生

少しだけ僕がアレンジしたゲームですよ!

 授業開き特別なことをする意味

 多くの先生は、最初の授業でいきなり教科書を開かせてノートを取らせる授業はあまりやらないのではないでしょうか?

 特に年度初めであれば、先生の自己紹介もしなければいけないですし、長期休み明けのモチベーションの低い状態の子供たちにガッツリ授業をするのは気が進みませんよね?だからと言って、オリエンテーションや自己紹介だけではちょっと時間が余るから、何かないかなぁとやることを探したりしますよね。

 最初の授業開きで特別な事をするのは、児童生徒の授業に対してのモチベーションを上げたり、先生と子供、子供と子供の関係を築くことにも大いに役立ちます。また、みんなで同じことをすることで、学級の一体感も生まれるでしょう。

 そこで今回は、ガーナの遊びオーワリをもとにした「柿のたね争奪戦」という頭を使う遊びをご紹介します。

 柿のたね争奪戦とは

算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

 西アフリカの国、ガーナのアサンテという場所の人々の間では、「オーワリ」という名前のゲームはとてもメジャーだそうです。

 2人がゲーム盤を挟んで向かい合って対戦します。ガーナの子供たちは地面に小さな穴を掘ってゲーム盤の代わりにし、小石や大きめの種などをコマとして使います。自分の陣地が4マス、相手の陣地が4マスの合計8マスで遊ぶことができますが、合計12マスで行うと、更に難易度が上がり、より戦略性の高いゲームとなります。

 このガーナの遊び「オーワリ」を僕が日本人の馴染みのあるお菓子、柿の種で表現したものが、 「柿のたね争奪戦」です。

 ゲームの流れとルール

算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

 ゲームの流れ

① プレイヤーは向かい合って先攻後攻を決めます。

② 手前の4つの自分の陣地から1つ選び、その中の柿のたねを全て取り、逆時計回りに1つずつ落としていきます。

③ 1つずつ落とした結果、相手の陣地で最後に落とした場所で2つ目の柿のたねになった場合、その柿のたねを手に入れます。

④ これ順番に繰り返し、自分の陣地に柿のたねが無くなり、動かせなくなったら終わりです。

 ルール

・選べるのは自分側にある4つの陣地にある柿のたねのみ。

・選んだ陣地の柿の種は、逆時計回りに1つずつ落としていく。

・最後の柿のたねを落としたときに、その陣地の2つ目の柿のたねになった場合は、その2つの柿のたねを自分のポイントとする。

・また、その1つ手前も同じように2つになった場合は、連続して取ることができる。(さらに連続していればその次も同様に取れる)

 実践例

算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

最初はそれぞれの場所に柿のたねが2つずつ入った場外でスタートします。

① 先行のプレイヤーが自陣の画像右から2つ目を選択します。2つの柿のたねを逆時計回りに1つずつ落とします。

② 後攻のプレイヤーが自陣の画像1番右を選択し、逆時計回りに3つの柿のたねを逆時計回りに1つずつ落とします。

③ 先行のプレイヤーが自陣の画像1番左を選択し、2つを逆時計回りに1つずつ落とします。

④ 後攻のプレイヤーが自陣の画像1番左を選択し、逆時計回りに1つずつ落とした結果、最後に落とした柿のたねが(先攻のプレイヤーの陣地、画像右から2つ目)ちょうど2つになったので、その2つの柿の種を後攻のプレイヤーが獲得します。

算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

例えばこのような配置の場合を考えます。

・先攻のプレイヤーが自陣の画像1番右を選択し、逆時計回りに4つの柿のたねを逆時計回りに1つずつ落とします。

・最後に落とした柿のたねの場所と、その1つ手前の場所で柿のたねが2つになったので、両方の柿のたねを獲得することができるので、先攻のプレイヤーや4つの柿のたねを獲得することができる。

 12マスでもできる

算数や数学の授業開きにガーナの遊びオーワリ

 4マスずつの合計8マスで「柿のたね争奪戦」を遊んだあとは、発達段階に応じて難易度を上げても面白いと思います。6マスずつの合計12マスでプレイすると、更に難易度が上がり、より戦略性の高いゲームとなりますので、中学生以上の子供であればこちらもおすすめです。

 まとめ

 いかがだったでしょうか?

 今回は算数や数学の授業開き、または学級レクでも使えるガーナの遊びオーワリを元にした「柿のたね争奪戦」をご紹介しました。

 柿のたねはボタンやコインなどでも代用ができるので、マスさえ描けばいつでもどこでも遊ぶことができますので、ぜひ、最初の授業開きで何をしようか迷っている方はこちらの遊びを採用してみてください!

投稿者プロフィール

管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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