約8人に1人いるとされる発達障害の子ども。この記事では、発達障害の子どもに役立つ中学受験の情報を書いていきたいと思います。

中学の先生

この記事はこんな人におすすめ

発達障害の子どもに

・中学受験させるか迷っている方

・中学受験をするメリットを知りたい方

・学校選びのポイント知りたい方

 1番のメリットは手厚い支援

 発達障害の子どもが私立中学に進学する1番のメリットは、「支援が手厚い」ことです。私立はお金がかかる分、生徒に良い学習環境を整え、一人ひとりの子どもに合ったサポートを考えてくれます。また、公立の学校とは違い、事前に情報を収集し、自分の子どもに合った学校を選べるということも利点です。

 発達障害の子どもに多い傾向とし、ある分野に特別な興味を持っている子どもが多くいます。数学が好き、宇宙が好き、絵を描くことが好きなど、自分と似たタイプの子どもが集まってくるので、仲間を作りやすい環境であると言えるでしょう。

 私立の学校は先生の入れ替わりが少ないため、入学から卒業まで同じ担当の先生が同じ教育方針で子どもと関わってくれるので、親も安心して学校に通わせられるし、子どものストレスも軽減されます。

 しかし、授業の内容についていけなくなった場合、公立であれば特別支援学級などで、その子に合わせた対応ができますが、私立ではそのような対応ができない場合があるので、しっかりと事前に調べてから受験することを考えましょう。

 学校選びのポイント

 必ず調べるべきポイントは、その学校の「発達障害の子どもに対する支援方針」です。学校によって考え方や方針違いますし、発達障害傾向の子どもが多く集まってくる学校もあれば、そのような子どものサポートは苦手という学校もあります。また、男女共学か別学かによっても支援体制は大きく変わります。

 受験をする前に、受験する予定の学校の説明会や、個別相談などに参加して、子どもの状況を詳しく説明し、どのようなサポートをしてくれるのかを事前に必ず確認をしましょう。

 子どもに合う学校を選ぼうとすると、親の好みの学校になりがちですが、子どもの意見をしっかりと聞くことも大切です。

 学校と親の願望が合っていても、子どもとは合わないことは多くあります。子どもが、片付けが苦手で、だらしないからと言って、規律の厳しい学校に入学させた結果、学校の方針と子どもの性格が合わずに不登校になってしまった、という話はよく聞きます。その学校に子ども自身がなじめるかという視点を忘れずに持ちましょう。

 また、どのようにICTを取り入れているかもチェックしておきましょう。現在、生徒一人ひとりにタブレットが支給されていますが、どのように活用しているか、学校の設備は整っているか(Wi-fiなどの環境)は学校によって異なります。

 その学校に入学した場合、勉強についていけるか、子どもが落ちこぼれないかもチェックポイントです。とにかく学力の高い学校に入学させたいと親としては思うかもしれませんが、学校で落ちこぼれ、劣等感を感じながら過ごす学校生活では、結果的に子どものためにならない場合が多くあります。

 入学後に困ること

 一番多い困りごととしては、授業にスピードについていけなくなることです。公立学校に比べて、私立の授業は圧倒的に進度が早いという傾向があります。頑張ってついていこうとして、ストレスがかかってしまう子どもも少なくありません。

 また、生徒間、生徒と教師間のコミュニケーションのトラブルも多くあります。これは私立の学校に限ったことではありませんが、学校で仲の良い友達ができない、休み時間中、孤立してしまう。イジメやケンカと言ったトラブルも考えられます。

よくあるトラブルの例としては、ADHD(注意欠陥・多動性障害)傾向で、強い衝動性を持つ子どもが、思ったことをすぐに口に出してしまい、口論に至るなどの友達とのいさかい、他害行為に及んでしあうケースです。また、ASD(自閉スペクトラム症)傾向の子どもはこだわりが強く、厳格なルールを他人に押し付けて、注意やダメ出しをしてしまい、喧嘩に発展することもあります。

 そのようなことになる前に、子どもの特性を、入学前に先生に伝えておく必要があります。学校では子どもの特性に応じてクラスや担任の先生の配置を決めるので、早く伝えればそれだけサポート体制を整えられるからです。

このように、子どもが学校でストレスを感じてしまうような場合は習い事や趣味、放課後デイサービスなどの学校以外の場で、子どもが安心できる場所を作ってあげることが大切です。

 まとめ

 中学受験は決してゴールではありません。子どもに無理やり勉強させて受かったとしても、その後の長い人生を左右してしまうようなトラウマを与えてしまうこともあります。子どもの特性、学校のサポート体制、親と子どもの意向をしっかりと整理して、受験するのか、受験をするとしたらどの学校を受験するのか、公立の学校に行く選択肢をすべて考慮して、子どものためになる選択ができるといいですね。

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管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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