教員の働き方はiPadでどこまで変わる?

「教員の働き方改革」と言われ続けている一方で、現場の忙しさは、正直あまり変わっていない。

そう感じている先生は多いのではないでしょうか。

文部科学省や教育委員会、管理職も動いて入るようですが、学校全体の働き方が劇的に改善したかというと、
そう言い切れる現場は多くないですよね。

では、教員の働き方はもう変えられないのでしょうか。

この記事では、現場教員として感じてきたリアルな実感をもとに、

「iPadを使うことで、教員の仕事はどこまで変えられるのか」を整理してまとめました。

学校が変わるのを待つのではなく、個人でできる、現実的な働き方の改善策を知りたい方は、
ぜひ最後まで読んでみてください。

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教員の働き方改革がなかなか進まない現実

教員の働き方改革は、もう何年も前から言われ続けています。

しかし、現場で働いている実感としては、
「結局あまり変わっていない」というのが正直なところではないでしょうか。

文部科学省は教員不足への対応として、採用試験の早期化や回数の増加、年齢制限の緩和などを進めています。

教育委員会も、学校に向けて「働き方改革を進めてください」と呼びかけています。

ただ、それによって教員一人ひとりの仕事が減ったか、日々の負担が軽くなったかというと、そうは感じにくいのが現実です。

学校現場では、
・ノー残業デーを作る
・会議を短くする
・意識改革が大切だと言われる

こうした取り組みは行われています。

しかし、「具体的に何を減らすのか」「何をやめるのか」については、踏み込めないまま終わってしまうことが多いように感じます。

背景には、「仕事を減らす=子どものためにならないのではないか」
という空気があるのが原因だと僕は思っています。

学校では、「子どものため」という言葉がとても強く、仕事を増やすことには賛成が集まりやすい一方で、仕事を減らそうとすると、必ず誰かの大切にしている価値とぶつかります。

その結果、
文科省も、教育委員会も、管理職も、現場の教員も、全員が板挟みになり、身動きが取れなくなっている
これが、働き方改革が進みにくい大きな理由だと感じています。

だからこそ、
「学校全体が変わること」を待ち続けるだけでは、現場の負担はなかなか軽くなりません。

結論|iPadで仕事は効率化できる

iPadを使えば、今すでにやっている仕事は、確実に軽くなります。

iPadは、

  • 毎日やっている業務
  • なくならない仕事

を、より早く、より無駄なく終わらせるためのツールです。

学校全体でルールを変える必要もありません。誰かの許可を取る必要もありません。

教員一人ひとりが、自分の判断で始められる。これが、iPadによる働き方改善の一番大きな特徴です。

学校の働き方改革が進むかどうかは、正直、個人ではどうにもできません。

だからこそ、発想を切り替える必要があります。

「学校が変わるのを待つ」のではなく、
「自分の仕事のやり方を変える」

そのための手段として、今の学校現場で最も現実的で、導入しやすいのがiPadだと感じています。

iPadで改善できる教員の仕事

教員の働き方はiPadでどこまで変わる?

ここからは、iPadを使うことで、実際にどんな仕事が改善できるのかを、できるだけ網羅的に整理していきます。

ここで紹介するのは「特別な先生だからできる話」ではなく、
授業をして、会議に出て、書類を作っている、ごく普通の教員が、毎日やっている仕事です。

これらの仕事を一つでも置き換えられれば、それだけで十分効果があると思っています。

iPadの効果を一番実感しやすいのは、

  • 毎日やっている
  • 作業時間が積み重なっている
  • 地味に手間がかかっている

こうした仕事です。

例えば、

  • プリントや資料作り
  • 授業準備や板書案
  • 会議資料の整理
  • 配布物の管理

これらは、「やらなくていい仕事」ではありません。でも、やり方は変えられる仕事です。

iPadは、
新しい仕事を増やす道具ではなく、
今ある仕事の“やり方”を変える道具だと考えると、
イメージしやすいと思います。

プリント・資料作成はどこまで効率化できる?

iPadの効果を一番実感できるのが、プリントや資料作成です。

教員の仕事の中で、プリント作りや資料作成は「なくならない仕事」の代表格です。

授業プリント、学級通信、保護者向けのお知らせ、掲示物…。どの校種でも、毎日のように発生します。

これまで多くの学校では、

  • パソコンを立ち上げる
  • デスクに向かって作業する
  • 印刷する
  • 配布する

という流れが当たり前でした。

このやり方自体が悪いわけではありませんが、

  • まとまった時間が必要
  • 職員室にいないと作業できない
  • 「ちょっと直したい」が面倒

といった小さなストレスが積み重なります。

よく聞かれるのが、
「iPadって、結局パソコンほど使えないんじゃないですか?」
という質問ですが、

実際には、

  • 文章作成
  • 表や図の作成
  • 画像の配置
  • PDFの編集・書き込み

といった、
教員が日常的にやっている作業の多くは、iPadですべて対応できます。

しかも、タッチ操作やペン入力がある分、「考えながら作る」作業は、むしろiPadの方がやりやすいと感じる場面も多いです。

すべてをデータ配布にする必要はありません。
ただ、

  • 学級通信をデータで配る
  • 下書きプリントをデータで確認する
  • 会議資料をPDFで共有する

こうした場面が一つ増えるだけでも、印刷・配布・回収の手間は確実に減ります。

授業準備・板書案づくりが劇的に楽になる

プリント作成と同じくらい、多くの先生が時間を取られているのが授業準備と板書案づくりです。

これまでの板書案は、

  • ノートに手書き
  • ファイルに保存
  • 年度ごとに増えていく

という形が一般的でした。

その結果、

  • どこに何を書いたか分からなくなる
  • 過去の板書案を探すのに時間がかかる
  • ノートやファイルがかさばる

といった悩みが出てきます。

iPadのノートアプリを使うと、板書案の扱いが大きく変わります。

  • ペンで紙と同じ感覚で書ける
  • 図や矢印を自由に追加できる
  • 修正・書き直しが簡単
  • データとして保存・検索できる

つまり、一度作った板書案が、そのまま来年以降も使えるという状態になります。

また、iPadならノートアプリを使うことによって、

  • 図形を正確に描ける
  • 拡大・縮小が自由
  • 色分けが簡単

といった点で、「見せるための準備」がかなり楽になります。

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授業中の板書・提示はどこまでiPadに置き換えられるか

iPadの効果が最も分かりやすく表れるのが、授業中の板書や提示です。

今、黒板に書いていることは、ほぼiPadでもできます。

  • 文字を書く
  • 図や表を描く
  • プリントの一部を示す
  • 写真や資料を見せる

こうした作業が中心です。

iPadのノートアプリを使えば、これらはほぼそのまま再現できます。

あまり知られていませんが、普通のモニターやテレビに映すだけで、電子黒板のように使えるのは、大きなポイントです。

黒板に時間をかけて描いていた図を、一瞬で提示できるようになるだけでも、授業のテンポは大きく変わります。

また、iPadで作成したプリントや、子どもに配布したプリントを画面に映しながら授業を進めると、

  • 今どこをやっているのか分かりやすい
  • 説明のズレが起きにくい
  • 子どもが迷いにくい

誤解してほしくないのは、「黒板を使わなくなる」という話ではありません。

  • 板書は黒板
  • 図や資料はiPad

というように、役割分担をするだけでも、授業はかなり楽になります。

会議資料・校内文書管理はここまで軽くできる

授業以外で、多くの先生の時間と気力を奪っているのが会議資料や校内文書の管理ではないでしょうか。

職員会議、学年会、分掌会議、研修資料…。

気づけば、机の上や引き出しが紙でいっぱいになっている、ということも珍しくありません。

紙の資料が中心だと、

  • 必要な資料がすぐに見つからない
  • 昔の資料を探すのに時間がかかる
  • 持ち運びが面倒
  • 結局また印刷してしまう

といった、一つ一つは小さいけれど、積み重なると大きいストレスが生まれます。

iPadを使えば、会議資料や校内文書をPDFでまとめて管理できます。

  • 年度・分掌・内容ごとに整理できる
  • 検索ですぐに必要な資料が見つかる
  • 紙をめくる必要がない

「去年のあの資料、どこだっけ?」という時間が減るだけでも、仕事の流れはかなりスムーズになります。

さらにiPadに資料を入れておけば、

  • 教室で
  • グラウンドで
  • 出張先で

同じ資料をそのまま確認できます。

「職員室に戻らないと分からない」という状況が減るのは、想像以上に楽です。

出張のときも、iPad一台持っていけば済むようになり、資料の準備そのものが減るというメリットもあります。

iPadで「場所を選ばずに仕事ができる」ようになる

教員の働き方はiPadでどこまで変わる?

iPadの一番大きな強みは、「作業環境を持ち運べる」ことです。

教員の仕事は、「職員室でしかできない」そう思い込んでいないですか?

これまでの働き方では、

  • 資料は職員室
  • 板書案は机の引き出し
  • データは学校のパソコン

というように、仕事をする場所が限定されがちでした。

iPadに必要なものさえ入れておけば、

  • 教室の空き時間
  • 放課後の教室
  • 職員室以外の静かな場所
  • 自宅

どこでも、同じ環境で作業ができます。

「今日はここまでやろう」と思った作業を、その場で片づけられるようになるだけでも、仕事の溜まり方は大きく変わります。

iPadが向いている教員・向いていない教員

iPadは、すべての教員に必須の道具ではありません。

正直、向き・不向きは、¥あります。

iPadが向いている教員

iPadの効果を感じやすいのは、次のような先生です。

  • 授業準備や板書案に時間がかかっている
  • プリントや資料をよく作る
  • 会議資料や書類が多い
  • 「探す時間」「準備する時間」を減らしたい
  • 仕事を少しでも軽くしたいと思っている

特に、毎日同じような作業を繰り返している先生ほど、iPadの恩恵を受けやすいと感じます。

「忙しさを気合で乗り切っている」そんな状態の先生には、一度試してみる価値は十分あります。

iPadが向いていない教員

一方で、次のような先生には、無理に勧めたいとは思いません。

  • 紙に書くことが一番落ち着く
  • デジタル機器に強い抵抗がある
  • 今のやり方に特に不満がない
  • 新しい道具を覚える余裕がない

iPadは便利な道具ですが、ストレスを感じながら使うものではありません。

「使わなければいけない」「みんなが使っているから」
そんな理由で導入する必要はないと思っています。

道具は「正解」ではなく「選択肢」

iPadは、教員の働き方を救ってくれる魔法の道具ではありません。

ただ、働き方を選ぶための選択肢にはなります。

学校全体を変えるのは難しくても、自分の仕事のやり方は変えられる。

iPadは、そのための現実的で、無理のない道具だと感じています。

学校は変わらなくても、自分の働き方は変えられる

教員の働き方改革は、残念ながら個人の力だけで大きく動かせるものではありません。

文科省、教育委員会、管理職、現場教員。それぞれが動いていても、
構造的に、仕事は簡単には減らない。

だからこそ、発想を切り替える必要があります。

学校が変わるのを待たない。
誰かが決めてくれるのを待たない。

自分の仕事のやり方を、自分で変える。

そのための手段として、iPadはとても現実的な道具です。

この記事が、その最初の一歩を考えるきっかけになれば幸いです。

投稿者プロフィール

管理者
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現役で数学を教えている中学校の先生です。中学の数学のプリントやICT関連の情報、ブログでは道徳や学級レクのネタも発信しています。
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